※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
沖縄・韓国の写真交流展

沖縄と韓国の写真家が、抑圧された人々の姿などを撮影した作品の展示会が、宜野湾市の佐喜眞美術館で始まりました。この展示会は、社会問題をテーマにした美術を通して、平和について考えようという沖縄美術プロジェクトの一環で開かれたものです。

韓国からは4人の写真家が出展していて、従軍慰安婦にされた人など、虐げられてきた人々の表情を映した作品が見られるほか、日本語に訳された証言を読むこともできます。

このうち沖縄を訪れている韓錦宣さんは、およそ80年前に旧ソビエト連邦によって中央アジアの土地に強制移住させられた朝鮮半島出身者たちの歴史を伝える写真を展示。また、軍事基地と隣り合わせで暮らす沖縄の人々について、「韓国の海軍基地がある、済州島の風景と重なって見えた」「基地は日常ではない、という感覚を持って、記録するのが、写真家の役割ではないかと思う」と話していました。

また沖縄からは、比嘉豊光さんが沖縄戦について証言した、お年寄りの表情をおさめた写真などが展示されています。写真交流展は8月10日まです。