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来週から夏休みという学校も多いと思います。多くの子ども達が外に出て、思いっきり遊ぶことが多いこれからの季節、犯罪に巻き込まれないかと言うのも心配なところかもしれません。

そんな中、夏休みを利用して、ある地域では「自分の街を知り、犯罪に巻き込まれないようにしよう」と、こんな取り組みが進められています。

糸満市のがじゅまる児童センター放課後になると、近隣の学校に通う児童が集まってきます。ここでは、防犯意識の向上につなげようと、5年前から「防災マップ」を制作していて、去年、小学校高学年の児童が中心となって制作したのが、この「がじゅまる防犯・防災マップ」街を歩き、地域の人に話を聞きながら学校から、児童センターまでの道のりで、危険なポイントや公衆電話の場所などを書き留めました。

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「学校から道挟んでこっち(センター)に歩いてくるまで来る距離、とても近いんですけど」「この辺暗そうとか、ゴミが多いなとか、落書きが多いなとかそういうところに気付いてもらって、そういうところは危ないんだっていうのを知って欲しいと思います。」

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子ども達が作ったこの地図は、およそ2200の応募があった全国大会で見事入選。安全な場所と危険な場所を色分けし、地域の人の声を取り入れたところなどが高く評価されました。

まず最初に目を向けたのは、学校近くのこの細い抜け道。急な細い坂道を下ると、、、草が生い茂った廃墟が見えてきました。

「Q夜とか電気ついていそうかな?この辺。Aつかない!暗くてあんまり見えない。」

他にも子どもたちは、信号機のない横断歩道や、街灯がある場所などを確認しました。    

去年、県内では子どもや女性を狙った重大犯罪の前触れとなる「つきまとい」や「不審者情報」などが375件と過去最高となりました。そのうち、子どもへ不必要に声をかけるケースは160件と前の年のおよそ2倍。ことしは、6月末までに、その前触れとなる行為が200件発生し、過去最高だった去年の同じ時期に比べて38件増加しています。その多くは、子どもたちの朝夕の登下校の時間を狙って発生しています。

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「1人でいるときの方が狙われやすいこと、それと言葉巧みに誘い出す為に思わずついて行ってしまうことがあります。」「たとえば「ゲームあげるからおいで」といって車に乗せようとしたり、「鍵を無くしたから一緒に探して」と路地に誘いこむ(などの)手口があります。

街の中にある人通りの少ない場所。危険な場所を確認してですね。お子さんと防犯について話し合うなど、防犯意識を高めてもらいたいと思います。

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がじゅまる児童センターの子ども達。マップ作りの活動を通して、少しづつ様子も変わってきたといいます。ちょっと一緒に道を歩いたりすると、「先生ここ危ないよね」とか、「ここ110番って書いてある」と言うのに気がついたりして、そういうのを友達に伝えたりとかも出来ているみたいなので、そういうのに繋がっているのでいいかなと思いますね。

自分たちの街にどのような場所があるのか、そしてどんな人たちが住んでいるのか。改めて知り、意識することで、大きな犯罪から身を守る一歩になるかもしれません。

今回は、子ども達の取り組みについてお伝えしましたが、県警では、「女性を守るあいうえお」というものを作成し、女性に向けても呼びかけています。歩きスマートフォンは特に気軽にしてしまいがちですが、「あいうえお」気をつけていきたいですね。