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新基地建設をめぐり辺野古で反対の座り込みを続ける人々の姿を描いたドキュメンタリー映画の公開が沖縄でも始まりました。
希少な生物が息づく、いのちの海。大浦湾。「海を守りたい」「これ以上の基地負担はいらない」と、体ひとつで建設資材の搬入を止める人々。
映画「戦場ぬ止み」。戦後70年間も戦争のために利用され続ける沖縄は「戦の島」だとして「戦争につながる基地は造らせないと座り込みを続ける人々の姿を伝えています。
監督は、ジャーナリストの三上智恵さんです。インタビューで三上監督は「この2014年、15年の「平成島ぐるみ闘争」といわれるぐらいに県民が踏ん張ったこの記録を財産として次の世代に残したいと思って」と話しました。
映画の中では海上保安庁の職員と抗議船との会話を映し出し緊張した中にも一瞬、言葉がかよわせる場面が紹介されていました。
この場面に三上監督は「沖縄方言でぱっと通じ合った瞬間とか、歌や踊りで対立の構図が解ける瞬間があって、権力側がどんなに(県民同士の対立を)仕組んできても、それを越える力なんだと思うんです。」と話しました。
映画を観た人は・・・「本当に、あんなみな、命かけてやっていると初めて分かりました。びっくりしました」と話し、また、別の観客は「実質的に戦争をしない国にしていく作業を沖縄から強いメッセージとして全国に与えている。」と感想を話していました。
ドキュメンタリー映画、「戦場ぬ止み」は、那覇市・桜坂劇場と、宮古島市・よしもと南の島パニパニシネマのふたつの映画館で公開されています。