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夏の甲子園をめざす高校野球沖縄大会は、ベスト16をかけ、2回戦が行われました。手に汗握る熱戦をご覧ください。

【沖縄水産対中部商業】

ベスト16をかけた中部商業対沖縄水産。1回、2ベースヒットを放ったのが中部商業3番・平田一球。スタンドで、その活躍をみつめていたのが自身も高校球児だった父・一夫(いちお)さん。実は、少しだけ複雑な心境でした。

中部商業・平田一夫さん「夏は必ず勝たないといけないので自分の母校の水産高校となんですけど。」

一夫さんは、対戦校・沖縄水産の出身

中部商業・平田一夫さん「きのう自宅で自分の昔のユニホームと彼が付けているユニホームを並べて写真撮ってあしたこのユニホームが対決するんだなと。」

その一夫さんの目の前で息子の一球が複雑な心境を吹き飛ばす活躍を見せます。両者無得点で迎えた6回、中部商業は2番・宮里柊麻が内野安打で出塁。ここで3番・平田が一球で送りバントを決め、得点圏にランナーを進めます。

そして4番・キャプテンの根保飛翼!このチャンスを生かし、中部商業が先制します。さらに3点リードの9回、1番の稲福祐志郎が2ベースヒットで出塁。そして2番・宮里がフォアボールを選び、チャンスで平田に打席が回ります。

貴重なダメ押し点!最後は、息子の活躍に一夫さんも満面の笑みでした

中部商業・平田一夫さん「ちょっと心は痛いんですけど、母校に勝ったからには、ぜひ甲子園行ってほしいです。」

中部商業・平田一球外野手「意識はしてなかったですけど、けど勝ちたかった。甲子園でプレーしているの見せたいですね。」

【糸満対美里工業】

スタンドをチームカラーの黄色で染めるのは出場62校のうち最後の登場となった第2シード糸満。美里工業との1戦は、両者全く譲らない展開に。5回、糸満は6番・金城旭貞。

大会第8号のソロホームランで先制。しかし、そのウラ、美里工業。キャプテン・砂川隆之佑のタイムリー2ベースで同点に。さらに6回にも1点ずつ取り合い、同点のまま9回へ。糸満は、1アウト3塁のチャンス。

4番・大城龍生のピッチャー強襲の内野安打で勝ち越し。さらに金城旭貞にもタイムリーが飛び出しこの試合、初めて2点のリードを奪います。そして9回ウラ、2アウトランナー1塁。あとアウト1つ。カウント3ボール2ストライク!

6番・石新恭士の土壇場でのタイムリー3ベースでその差は1点!なおも同点のランナーが3塁!

第2シード糸満が大激戦を制し3回戦進出です。

【コザVS小禄】

続いて行われた2回戦第3試合は、コザと小禄との1戦。

コザのエース内間敦也。しなやかなフォームから生まれる、キレのあるストレート。その球速は常時140キロ以上。得点圏にランナーを背負っても冷静に打ち取ります。

しかし7回表、小禄2番外間海斗にライトを超える3ベースヒットを許し、内間がピンチを背負います。しかしここは冷静にスクイズを外し、タッチアウト。このピンチを切り抜けます。

エースの力投に応えたいコザは、8回ウラ。2アウト3塁1塁で、途中出場の金城愛也。レフトへの2点タイムリー。

最後は内間が、この日最速の146キロで打者を打ち取り、ゲームセット。この試合4安打13奪三振。エースが貫録を見せ、コザ、三回戦進出です。