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名護市の教育委員会は25日、キャンプシュワブ内で見つかった碇石とみられる石を初めて公開しました。
公開されたのは、2015年2月20日に名護市の教育委員会がキャンプシュワブ内で実施した文化財調査で見つかった石で、6月12日にアメリカ軍側から名護市教育委員会に引き渡されたものです。
教育委員会によりますと、長さはおよそ57センチ、中央の表裏にくぼみがあることなどから、琉球王国時代に木製の碇で挟み込んで重りとして使われていた碇石とみられています。
今後、県の教育委員会が石の鑑定を進めますが、文化財である碇石と認められれば、県内で海から直接見つかるのは既に県立博物館・美術館に展示されている2004年に本部町で発見されたものに続き2例目ということです。
また、この石の取扱いについて、25日の県議会で県教育委員会の諸見里明教育長は、依頼があれば県教育委員会としても協力して行く考えを示しました。
名護市の教育委員会では、7月にもキャンプシュワブ内で仮設ヤードや仮設護岸の工事に係る試掘調査に取り掛かる予定ですが、今後、石が見つかった周辺が遺跡とされれば、さらに範囲を拡大して試掘調査が行われることになり、辺野古への基地建設に影響が出るものとみられています。