めざせ甲子園、きょうは宮古総実高校です。去年の秋の大会で強豪・沖縄尚学を破るなど快進撃を見せたチームには、辛い時期を一緒に超えてきた2人の3年生がいました。
去年秋、部員10人で強豪・沖縄尚学を破り一躍時のチームとなった宮古総合実業。
あのミラクルから9か月、この春には12人の新入部員も加わりチームはより逞しくなった。その中心にいるのはたった2人の3年生、キャプテンの根間塁君と、エースの友利叶夢君。あの秋のミラクルは2人が辛い時期を耐えてきたからこそ起こったものだった。
入部したばかりの2年前の春、根間君はたった1人の1年生部員だった。先輩たちが授業でいない時には1人でグラウンドへ行く日も…
根間塁主将「ホームベースをキレイにしてみたり、バットを拭いたりとやっていました。」
根間塁主将「たった一人の同級生として、周りは後輩ばかりなんですけど一番ものが言い合える相手かなと思います。」
友利叶夢投手「(Q逆に塁君ってどんな人ですか?)どんな人…動けるデブです。(笑)」
おっとりで優しい根間君と、ちょっと素っ気ない友利君。性格は異なる2人だが、この2年間、人数が足りずに大会に出られないなど辛い時期があった。
友利叶夢投手「(試合に)出たかったけど、人数が足りなかったので。」
根間塁主将「そこを耐えて今になっているので、本当に耐えて良かったです。」
神里正太監督「人が耐えて、新入生も入ってやっとチームが組めてその中で(秋)1勝できたのは本人たちの自信にもなったはずだし、2人が柱になっているのかなと思います。」
あの秋のミラクルも人数が増え、逞しくなった今のチームも2人が諦めずに続けてきたから実現したものだった。そしてこの2年間で2人にも固い絆ができた
友利叶夢投手「一緒にやらないかって言ってくれて入ってそしたら楽しかったんで、塁にはありがたいと思っています。ピッチャーやっている時に結構支えられています。「俺が守るから」とか言ってくれました。」
根間塁主将「自分の学年の生徒が増えて、本当に嬉しかったです。やる時はしっかりやるのでやっぱり同級生で心の支えにもなっていますね。」
秋のミラクルの回転軸だった2人の3年生。宮古総実の物語はまだ終わらない、次は夏のミラクルだ!
友利叶夢投手「まずはみんなで1勝して、1試合1試合楽しんで野球をしていきたいです。」
根間塁主将「一生の思い出に残る、本当に楽しかったという記憶を残して終わりたいです。」
夏の1勝とるぞ!あすは普天間高校です。