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知花昌一「これからいつでも入れるという、うれしさはこれからじっくり来るんじゃないかと思う。基地を生活と生産の場にしていくことのモデルとしていきたい」
国が何の法的根拠も持たず、住民の土地を強制的に使用した不法占拠から10年。あの知花さんの土地もきょう返還されました。
読谷村のアメリカ軍読谷補助飛行場の一部の土地と楚辺通信所の一部の土地がきょう返還されました。きょう返還されたのは戦前、旧日本軍が軍事飛行場として強制接収し、戦後はアメリカ軍の補助飛行場として使われた土地の一部138ヘクタールと、楚辺通信所の地主で村議会議員の知花昌一さんが持つ土地236平方メートルです。
きょうは午後4時から読谷村のふれあい交流館で、読谷村が所有する嘉手納弾薬庫地区の土地と返還された国有地を交換する調印式がありました。
一方、楚辺通信所の土地も同じ午後4時から地主の知花さんに引き渡されました。
きょうは読谷村にとっては基地問題が大きく進展した日となりましたが、まだ課題もあります。このあとは、知花さんの土地の返還までを簡単に振り返ります。
知花さんが、父から譲り受けた土地の返還を求めたのが10年前の3月。当時の太田知事も土地の強制使用のための代理署名を拒否したため手続きが間に合わず、翌4月1日から国は何の法的根拠を持たない、いわゆる不法占拠の状態が一年も続くことになりました。
この一件以来国は、法の空白を生まなくて済むように法律を改正。まさに知花さんを狙い撃ちしたような法律改正に国への批判が高まりました。
不法占拠から10年。あす、知花さんは支援者とともにこの土地でお祝いをしたいと話しています。