菅官房長官「辺野古移設は唯一の解決策と政府は考えている。住民生活の環境に配慮しながら今こうして粛々と進めている。」
翁長知事に対し、淡々と政府の方針を伝えた菅官房長官。
今回の沖縄訪問はその前日にあった米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区の返還セレモニーに出席するため。祝いの席で隣り合わせた2人は、ほとんど目を合わせなかった。
式典後、官房長官が向かった先は。
島尻あい子参議院議員「いわゆる反対運動というか、責任の無い市民運動と思っていて。この反対運動の声の大きさに恐れおののくことなく、毅然と私たちは冷静に物事を進めていかなければならないと思っている。」
自民党県連の新しい会長に就任した島尻安伊子参議院議員の激励に駆け付けた菅官房長官。そこにはあの人の姿もあった。
菅官房長官「久しぶりに仲井眞知事にお会いしました。元気ですよね。ほっとしました。」
仲井眞知事「きょうはまた菅官房長官、沖縄の基地負担軽減担当大臣としてもしかしよく、しかし来られましたですね。」
そして初会談の日。
集まった人たち「頑張れ、頑張れ、翁長」「やっぱり怒っているぞと。県知事選、衆院選で民意は示されているという形で。」「私怒っているので、本当はねって言いたいんだけど、それは翁長さんが一生懸命頑張ってくれるから。」
翁長知事「沖縄は全国のたった0.6パーセントに74パーセントの米軍専用施設が置かれている。まさしく戦後70年、日本の安全保障を支えてきた自負がある。無念さもある。」
初めての会談で翁長知事はこれまで溜めていた思いを吐き出すかのように辺野古への基地建設を強行する政府に苦言を呈した。
翁長知事「今日まで、沖縄側は自ら提供したことはない。これは強調したい。私たちの思いとは別に、強制接収された。県民にこれまで大変な思いをさせて、今や世界一危険になったから、きけんだから大変だから、その危険性の除去のために、沖縄が負担しろと。お前ら代替案を持っているのか、日本の安全保障をどう考えているのかと。沖縄県のことも考えているのかと。こういった話がされること自体、日本の国の政治の堕落ではないかと思っている。粛々という言葉を使えば使うほど、県民の心は離れて、怒りは増幅していくと思っている。辺野古の新基地は絶対に建設できないという確信を持っている。」