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辺野古への基地建設反対を掲げる翁長知事が就任して3カ月余り。基地建設阻止に向け一歩を踏み出しました。

翁長知事は、防衛局が県が許可した水域以外でサンゴを破壊した可能性が高いとして23日から7日以内に海での作業を全て停止するよう指示を出しました。

翁長知事は「当該工事にかかる海底面の現状を変更する行為のすべてを停止するよう指示しました」と話しました。

翁長知事は23日緊急記者会見を開き、防衛局が県から岩礁破砕の許可を得ている水域の外にコンクリートブロックを投入し、サンゴを破壊した可能性が高いとして県の調査が終わるまで、海上での作業を全て止めるよう指示したことを明らかにしました。

停止したという報告を23日から7日以内に出すこととし指示に従わない場合、岩礁破砕許可を取り消すことがあるとしています。

記者から「知事は腹を決めている」のですかと尋ねられ「腹は決めておりますね。この問題に関して、いろいろ角度から検討してまいりますけど、そういう事態になった場合にはですね。それは私としては粛々とさせていただきたいと思っておりますが、私とすればしっかり対応していきたいなと思っております。」と応じました。

また翁長知事は、県が求めている辺野古の制限水域での立ち入り調査をアメリカ軍が断っていることについて「県の公務遂行の調査さえできないというのは不合理極まりない」と批判し立ち入りを許可するよう再度文書を出しました。

一方、翁長知事の会見を受けて菅官房長官は「我が国は法治国家でありこの期に及んでこのような文書が提出されること自体甚だ遺憾であります」と述べ、文書については内容を確認し今後も法令に則って粛々と対応していくとしました。

これに対し稲嶺名護市長は「(2014年8月の岩礁破砕許可の際にも)許可外のことをした場合には取り消しもあり得るということも条件として付けられているのでそれについては至極当然のことだと思う」と話します。

那覇市内で街の人に話を聞くと「知事も大変だと思いますけど、ぜひ頑張ってほしいと思います」や「やることは翁長さんの方が正解だったと思うんですけど、だからといってこれで国が動くか、というのがちょっと疑問だと思ってるんですけど」といった意見、「民意ですからね、基地を(辺野古に)作らせないということは。それをきちんと訴えていくというのが選挙で勝った知事の役目じゃないかと思います」といった意見が聞かれました。

また名護市キャンプシュワブ前で抗議を続けている人は「国に対峙する翁長知事の揺るぎない言葉を聴きましたからね、サポートします」や「ぜひこれからは翁長知事を支え、私たちは現場で声を上げる、県政を支えながら一緒に進んでいく、そういう取り組みを強めて参りたい」と話していました。