おととい、センバツ大会へ向け甲子園へと出発した糸満高校。その出発直前に行った練習試合を取材し、チームの仕上がりを伺ってきました。初戦の相手、奈良の天理高校とのデータの比較と合わせてご覧ください。
「甲子園で校歌を」初戦の相手も決まり、チームの目標に向け思いを強くする糸満高校。甲子園へ出発するこの日、午前中には甲子園常連校・千葉経済附属と練習試合を行っていました。
まず目を惹いたのが、好調な打線。去年の秋も糸満打線は高打率を残しており、この数字は、初戦の相手、奈良の天理を上回ります。その一方で、ホームランゼロの打線は、得点力ではやや下回っていましたが、
それでも、一冬超えたこの日のゲームでは1回ウラから5点を奪うなど打線がつながり18安打の猛攻で、12得点。一回り大きくなった姿を見せ、期待値があがっています!
また、果敢な走塁、機動力が持ち味の糸満。盗塁やバントなどの小技については大きく天理を上回ります。特に犠打50は、出場32校で最も多い数です。
上原忠監督「バント・盗塁をからめて、なんとか接戦を制して勝てるというのがうちの良い展開だと思います。あとはピッチャーと守備がきょう悪かったので、そこを何とか修正していきたい。」
一方の修正したいという投手力。主な投手の秋の成績を比較すると、大きくは変わらないという印象。
しかし、このゲームでは各投手に甘い球が見られ、千葉経済打線につかまり、10失点。初戦までおよそ10日間、調整に力を入れます。
金城乃亜投手「この調整期間で、練習試合も組まれているので、そこでさらに自信をつけて天理戦にベストのピッチングができるようにしていきたいです。」
結果、12対10と、大味の試合となりましたがこの試合を含め、3月の練習試合解禁以降、糸満は負けなし。それが一番大事だと上原監督は言います。
上原忠監督「練習試合ではあるんですけど、本番のつもりでやろうということです。勝ちにこだわって1点でも多く取る、だから10点取られたんですけども12点取る勝ちグセ、良い意味での癖をつけて大会入りたいので練習試合でも勝ちにこだわっていきたいと思います。」
そして何より、糸満の選手たちには、心強い支えが。
区内放送音「糸満高校野球部が甲子園に出発いたします必勝を祈願して、みんなでお見送りをいたしましょう。」
地元の声援に後押しされ、いざ、甲子園!
糸満高校の初戦は大会5日目、順調に日程が進めば25日の第1試合で奈良の天理高校と対戦します。以上、スポーツ部でした。