毎年、小学生の熱い走りが感動を呼ぶ、小学生クラス対抗30人31脚沖縄大会が、今度の日曜日に行われます。
そこで、きょうから5日間。今年の出場校の中で、注目校をピックアップして紹介してまいります。一回目は、那覇市立城北小学校です!チームには、クラスの絆を結ぶ大切な仲間がいました。
年に一度、小学生の笑顔と汗とそして感動の涙が熱いドラマを生み出、二人三脚の超拡大版。それが、小学生クラス対抗30人31脚!30人のクラスメートが、互いに肩を組み、足を結んで、50メートルのタイムを競う、今年の沖縄大会には去年を上回る46チーム、1600人を超える小学生がチャレンジします!果たして今年、沖縄大会の激戦を制し、全国大会に出場するのはどのクラスなのか?
豊な緑に囲まれた、那覇市立城北小学校。今年111周年を迎える伝統校には、769人の元気な児童がいて、休み時間にもなるとグラウンドはあふれかえります。さらに、教室では来月に控えた運動会を前に、練習に励む子どもたちもいました!
この城北小学校で今年の30人31脚に挑むのは6年生、4クラスのうちの、2組と4組!クラスメート34人の2組は元気があって、日本一笑いが絶えないのが自慢のクラス。一方、4組は33人のクラスメートが30人31脚への出場を機に、友情の絆を深めているクラスです。
大嶺成先生「掛け声は早く大きくね!はいじゃあ、もう1回行きま〜す」
4組は担任の大嶺成先生を中心に、放課後の短い時間を利用して、4月から練習に励み、夏休みの間も頑張ってきました。
男子キャプテン・崎原柚希くん「とても明るくて、みんながちゃんと思いやりのある良いクラスです」
と応えるのはチームのリーダー、崎原くん。しかし、最初からまとまりがあったわけではありません。
女子キャプテン・照屋透子さん「最初は嫌だった」
女子のキャプテン照屋さんが言うように、なかなかまとまらなかったクラスも、30人31脚の練習をしていくうちに変わってきたといいます。それは、一つの目標を見つけられたからです。
照屋さん「みんな一緒のゴールを目指して走っているから」
大嶺先生「みんながまとまらないとなしえない。たった10秒なんですけど、体験できるというのは、こういう機会なのかな。そういう体験をした子というのは、何かやる時にも努力したらできるんだと思ってもらうと嬉しいし、これから先のきっかけになってくれればということで参加していますね」
クラスの心が一つになるために・・・。先々週の土曜日、6年4組は、糸満で一泊二日の合宿も行いました。皆でカレーを作り、食事の時間を過ごし、お父さんお母さんも一緒になって、一つの目標に向かっています。
6年4組には、クラスの絆を結ぶ一人の男の子がいます。伊良波卓くん。卓くんは、足に障害があるため、走って転ぶのをとても怖がっています。練習はいつも遠くから見ているか、仲間が走るのを追いかけるだけです。
この日、大嶺先生が卓くんに声をかけました。
大嶺先生「みんなが走るのを楽しみにしてるよ。どんな?歩こう!」
「すぐる大丈夫だよ、おいで・・・」
仲間に促されても、なかなか勇気が出ない卓君。しかし、クラスでも仲の良い友達の声に、ついに決意します。
「早く卓!来い!」
4月に練習をスタートして、初めて卓君が仲間と肩を組んで走りました。また、一つ、クラスの絆が深まった瞬間でした。
崎原くん「一緒に走って、完走するためにやっているので(うなずく)」
まさきくん「みんな友達だから」
照屋さん「クラスメートだから一緒に走りたい。みんなですぐるを支えてから頑張って完走したい」
みんなが一人のために、一人がみんなのために・・・。城北小学校が、全国を目指し、大きく羽ばたきます!
明日は、与那国島の久部良小学校が登場します。