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昨日からお伝えしている小学生クラス対抗30人31脚学校紹介。2校目のきょうは、日本最西端から初挑戦与那国島・久部良小学校の子どもたちの登場です。

沖縄本島から500キロ。人口およそ1700人。日本で最後に夕日が沈む島、与那国島。島に3つある小学校の中でも最も西にある久部良小学校は全校児童49人。複式学級で成る小さな学校です。

ー島の人たちに聞きましたー

「(Q:30人31脚って知ってる?)30人31脚?31脚?」「知りません」「団体競技?」

今年11回目を数える30人31脚ですが、与那国島では一度も放送されたことはなく、知る人はほとんどいません。しかし!久部良小のグラウンドからあの掛け声が聞こえてきました!

新川先生「力抜かないで走れよー意味ないよー!」

今年大きな夢を持ち、この島へやってきたのは新川健次先生。新川先生というと・・・去年2度目の挑戦ながら、県内一のマンモス校の児童を率いて見事3位の実績を残した名監督。ですが、全校児童49人の久部良小学校では、3年生から6年生全員を集めてやっと30人です。

新川先生「正直なところ赴任する前には学級の子供たちの人数も知ってましたし、難しいかなと」

3年生から6年生の合同チームは全国でも珍しい挑戦。その身長差もさることながら、精神的にも大きな違いがありました。

新川先生「今のは何?」「隆二が体重かけてきた」「あれーうーんと・・」「並んで!!」

実は、チームはほぼ兄弟で構成。こんなことも頻繁にあります。

前西原千佳さん「(Q:兄弟で走るのは?)ヤダ・・」

新川先生「去年の子どもたち、おととしの子どもたちを見て、参加して必ず変わっていく姿がね。あの白いスタートラインに立たせてあげたい」

「いちにっさんしーいちにっいちにっ・・・」

この熱意が島中に伝わりました。

大濱民江校長「応援しますよーという声をたくさんいただきました。そういう中で子どもたちが頑張ろうと取り組んでいる」

れいなさんのおばあちゃん「ながーい行列でかけっこするからよー。足首くびって。この子なんかは大丈夫かなと」

4人姉弟のお父さん「上位に入ってくれれば4人分の感動が一気にくる」

たくさんの期待を集めている久部良っ子たち。そこには秘められた力がありました。与那国島は昔から陸上の盛んな島。伝統行事になっているのは島中の人が集まる陸上大会。子どもたちは小さい頃から走ることに一生懸命です。

キャプテン・入池原尚弥くん「粘り強い所とかあきらめない所。そこが他のチームには絶対負けない」

前西原千佳さん「努力・優しさ・笑顔は負けません」

新川先生「スタートラインに立って全員でゴールしてくれたら、この子たちがまた島にいいものを持ち帰ってくれると思う」

秘められた力をもつ未知の集団、久部良小。与那国馬のような走りを見せてくれるでしょうか?!

30人31脚、あすは、うるま市の宮森小学校を紹介します。