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今やお菓子は、あふれるほど出回っていています。でも、やっぱり、時々無性に食べたくなる、もしくは目の前にあるとついつい手が出てしまうのが、沖縄のお祝いなどには欠かせない沖縄のお菓子「サーターアンダギー」ではないでしょうか。

大量の卵、卵、卵。サーターアンダギーの材料です。それにしてもこの量、いったいどのくらいあるのですかあ?

尾崎瑛子さん「40キロから50キロですね・・・」

えーっ?そんなに?

尾崎瑛子さん「黄身だけなので普通の倍は使ってしまう」

店によって味の違うサーターアンダギー、尾崎さん夫婦の経営するこの店では、卵は黄身だけをつかって作っています。試行錯誤を繰り返し、今の味を完成させるのに3年かかったといいます。黄身と白身をわける作業は手作業。1個1個、ひたすら割りづつけます。

「ぼく、サーターアンダギー。ずっと前に中国からやってきたのさ。お祝いの席に、ぼくがいないとみんな『さみしーい』て言うんだよね」

その卵を粉と砂糖とミルクで混ぜ合わせます。そしてここが肝心。寝る子は育つ!できた種は必ず1時間以上、寝かせています。おやすみなさーい。

そして、翌朝。さていよいよ、サーターアンダギーを揚げます。

「フゥワー、よく寝たあ。さあ、形をまあるく整えて・・・。ああ、いい湯加減、違った!いい油加減だあ。ほら、クルッ、クルッ、まんべんなく揚げて、かっこよくなってきたぞお!」

焦げないようにゆっくり揚げて、浮いてきた種が割れてチューリップのように、にっこり笑ったら「サーターアンダギー」の出来上がりです。

一日1000個限定のサーターアンダギー。揚げたそばから売れていきます。開店から2時間で売り切れたりするから、お客さんも、開店前から列を作ります。

「じゃん!甘くて小麦色のぼく。南の島のアイドルとして、みんなの期待に応えられるよう、伝統のお菓子の代表格としてがんばるよ」

スタジオにもサーターアンダギーがあります。中国にも良く似たお菓子があって、もともとは中国から伝わったと言われています。これからも伝統の味として、伝え続けたいお菓子のひとつですね。