先週土曜日、県民広場で元気にエイサーを踊る子どもたち。彼らは、東京の小学生です。
宮良ルリさん「看護婦と2人でした。手榴弾を持っている。一緒に死のうと・・・」
元ひめゆり学徒隊で、現在79歳の宮良ルリさん。戦後61年経った今でも、当時の悲劇をありのままに子どもたちに伝えます。
子どもたちの感想「大人になってもこの経験を忘れないで、ちゃんと他の人にも伝えられるような大人になろうと思いました」「今は死ぬことなんて考えないのに(1分後の命は)わからないなんて、戦争はすごい怖いことだと思った」
宮良さんの顔を食い入るように見つめ、その話に涙を流す子どもたちは東京都世田谷区にある和光小学校と町田市にある和光鶴川小学校の6年生150人。今回、和光小学校の6年生が宮良さんから証言を聞いて20年目となります
1987年からテロのあった年も途切れることなく、毎年10月、「沖縄に学ぶ」この修学旅行は、10ヶ月の事前学習を行なった上で、実施されています。
行田校長「沖縄を学ぶことを通して、今の日本の問題が見えるだけじゃなく、そのことを通して子どもたちは自分を見ていく」
沖縄に訪れる小学校はまだ少ない中で、行田校長は敢えてこの感性の豊かな時期に、見て聞いて感じて考えてほしいと話します。
沖縄に学んで20年。この節目の年に、行田校長は一つの行動に出ました。それは、これまで和光小学校の子どもたちが各地で証言を聞いてきた19人の証言者の声を集めたDVDの製作です。
行田校長「私たちはDVDをつくった以上は、証言を語り継ぎ、伝えていくのが我々の役目だと」
証言を聞いて20年。常に証言者の口から出る言葉、それが「語り継いで欲しい」という願いでした。
子どもたち「証言してくれる人がいるから学べるんだって思った」「証言者の話を大切にして、これから社会人になっても、沖縄の命どぅ宝を心において、多くに人に伝えられるように生きていきたいです」