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JFLの残り試合もわずかとなり、18チーム中16位で低迷するFC琉球がホームゲームで、リーグ上位を争っているロッソ熊本と対戦。連敗の長いトンネルを抜け出せないチームで、一番苦しんでいるのはやはり選手です。

与那城監督「結果がなかなか出なくても、(サポーター)みんなに一生懸命応援してもらっているので、その応援にできるだけ応えようと選手たちも一生懸命やっていて」

今季、残り6試合となった昨日のFC琉球。ここまで対戦成績は5勝14敗。厳しいファンの声もかかる中、それでも会場には今季最多のおよそ3000人のサポーターが集まった。

仲里航選手「たくさんの人が来ていたので、負けたくない気持ちはあった」

背番号2番、ディフェンダー仲里航選手。那覇西高時代、キャプテンとしてチームをひっぱり、卒業後はJリーグ、ヴィッセル神戸に入団。そして今年2月から新天地、FC琉球でプレーをスタート。低迷にあえぐチームにあって、大きな責任を感じている選手の一人だ。

昨日の相手は、リーグ4位のロッソ熊本。FC琉球にとって、このホームゲームで波に乗るチームを破り、弾みをつけたい試合だった。ところが・・・

前半3分、ロッソは一度右に大きく展開すると、そこから一気にペナルティーエリア内にボールをあげ、これをディフェンダーのマークが空いた選手にアシストされ、ノーマークで先制のゴールを許してしまう。

仲里航選手「すごくいい感じで守れていただけに、すごく悔やまれる失点だったと思います」

しかし、これで目が覚めたFC琉球も果敢にゴールを狙う。

そして、前半12分。フリーキックのチャンスを得ると三原選手のボールは美しい弧を描きながらロッソゴールへ!これを、左から走りこんだクリスティアーノ選手が押し込んで、1対1の同点に追いつく。

ホームゲームでの試合を何としても取りたいFC琉球は、さらにこの後も積極的にゴールを狙うも、ネットを揺らすことができない。仲里選手ら、ディフェンダーもロッソの攻撃を必至で凌いでゲームは後半戦へ・・・。

後半に入ってもFC琉球は再三のチャンスがありながら、どうしても得点にはつながらず、この焦りからか、後半30分過ぎ、ファールを出すとロッソはフリーキックのチャンス。

少ないチャンスを確実にものにしたロッソのこの1点が決勝点になり、FC琉球は1対2で破れ、集まったサポーターの声に応えられなかった。

仲里航選手「結果に対しては、僕たちは批判も受けなきゃいけない。ただ、いい勝ち方をした時はいい応援をして下さるので、その人たちに向けて、もっとももっといい勝ち方しなきゃいけないと思います」

今月はあと、3回ホームでの試合が控えているFC琉球。結果に苦しむ選手を見捨てないサポーターがいることも胸に今一度、チームの底力を見せてほしいです。