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政府が基地建設を強行する名護市辺野古で抗議の声を上げ続ける住民たちの姿を記録した映画「圧殺の海」があすから特別上映されます。映画を制作した藤本幸久監督に話を聞きました。
映画から「大々的な基地を辺野古に造ったら、手のひらの大きさの沖縄は全滅になるんだよ。人間も島も」基地建設を止めようと、ゲート前で、必死に声をあげ、体を張ってトラックを止める人々。藤本監督はこの10年、辺野古でこうした人々を見つめる中で、全国的に沖縄や辺野古に対する関心が薄れていっている厳しい状況を感じたといいます。
藤本監督インタビュー「沖縄のマスコミすら、住民たちが抵抗している場に近寄らせないというようなことが行われていて、暴力的な行為が海上保安庁というような警察力を持った人たちによって非暴力でノーの声をあげる住民たちに使われている」
藤本監督はこの作品で、ある試みを行いました。藤本監督インタビュー「カヌーの人たちの頭にヘルメットをかぶってもらって、小型のカメラをつけて、ここで起こっていることを記録するようにしました」
カメラがとらえたのは、県民やマスコミの目が届かない海の上で海上保安庁の職員が5,6人がかりで1人の住民を抑え込もうとする様子。
藤本監督インタビュー「これは本当に見てもらいたい。マスコミを遠ざけた中で、本当に何が行われているか」「1人1人は本当に小さい、小さな力、弱い力しかもっていないけれども、その人たちの声が広がっていけば、大きな力も変えていく可能性が生まれてくるんじゃないかと」
映画「圧殺の海」は10月25日から11月14日まで那覇市の桜坂劇場で特別上映されます。