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カメラマンリポート 迫力!闘牛の魅力を追う

県内で多くのファンを熱狂させる「闘牛」。牛たちの迫力あるぶつかり合いが会場を熱気に包みこみ、その言葉通り牛と人とが一心同体になる人気の競技を寺田俊樹カメラマンが取材しました。25年もの間、闘牛を育ててきたある男性の思いとは。

雄牛と雄牛がぶつかり合う闘牛。牛オーラセーとして古くから親しまれてきました。うるま市は、闘牛の盛んな地域。その迫力と熱気に魅せられた多くの闘牛ファンが県内各地から集まってきます。

毎年、旧盆のころに開催されている「昭和32年生闘牛大会」。昭和32年生まれの闘牛好きが、市町村の垣根を越えてつくりました。

県内各地から選抜された強豪牛や若手牛、徳之島からの移籍牛が気迫に満ちた熱戦を繰り広げます。牛たちの戦いをに熱いまなざしで見つめる人がいました。

闘牛を育てて25年、佐久川政秀さん。これまでに20〜30頭の牛を育て、全島優勝は3回経験しました。

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佐久川さん「毎日毎日、牛のエサ刈り頑張って、牛が勝った時の喜びは何とも言えない」

1日40~50キロの草を食べる闘牛。本業の中古車販売店の経営の傍ら牛の世話をするのですが、1日のおよそ10時間、牛と一緒。家族からは、どちらが本業かわからないといわれているそうです。

牛の世話をする佐久川の表情は、牛がいとおしくて仕方がないという感じです。

佐久川さん「牛は皆、性格が違うし、食べる草の好き嫌いもあるし。どの牛はどの草が好きとか、あの牛はこの草が好きとか色々好みがあって、だからこの牛にこの草をあげたら羨ましく思う、目見てわかる。戦っている時は怖い顔してるけど、普段は優しい、可愛い顔してる」

そして、試合に向けたトレーニング。1本80キロを超えるタイヤを軽々と持ち上げます。この方法も長年牛を育てている間にたどり着

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『入場してまいりますのが、沖縄何百頭の頂点に君臨している古堅モータース若力』

若力。体重1150キロ。闘牛としては、まさに脂ののった7歳牛です。対戦相手のブルージュニアも1050キロ!大型牛同士の対戦に会場も沸き立ちます。

『お互いに体重1トンを超える大型牛とはいえ、古堅モータース若力、闘牛界屈指の恵まれた体格をしています』『若力の角合わせした時の重い圧力を肌で感じてきたブルージュニア!ハイ!ここで勝負ありです。軍配は赤、古堅モータース若力のみごとな勝利』

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角をかけて、相手を押し込む技で佐久川さんの若力が勝利しました。佐久川さんと二人三脚で勝ち取った優勝。若力も自信たっぷりで堂々とした様子です。

佐久川さん「また11月に横綱の旗をとりにいくので、一生懸命牛を育てて行きたい!今日は最高」

牛の迫力や牛と人の絆に驚いた今回の取材。なぜみんながこんなにに闘牛に魅かれるのかちょっぴりわかったような気がしました。ぜひ、また闘牛を見にきたいと思います。