きょうのめざせ甲子園はこの夏のダークホースとも言われている読谷高校です。その強さの秘訣には、あるモットーがありました。秋・ベスト16、春は17年ぶりのベスト8と着実に力をつけ、夏へと勢いづく読谷高校。この夏のダークホースとの呼び声も高いチーム。
その所以は、勝ち方にあった!秋・春ともに終盤での劇的勝利が多く、接戦にも強い。また、糸満や興南など倒しているのは強豪校ばかりなのだ。
喜友名泰人主将「強いところを倒すっていう楽しみって言うんすか。」
吉山盛龍一塁手「上のチームを倒したら楽しいよとか言っているので倒したら楽しかったので。」
夏対戦するチームにとっては怖い存在となりそうな読谷。その戦力分析は意外にも控えめだが、実力は十分!読谷投手陣の中心は、2年生の2枚看板。140キロ近いストレートを持つ富田敦己(あつき)。春の大会では11イニングを投げ、自責点はわずかに1と安定感は抜群!もう1枚の山城航は球速こそ130キロほどだがコントロール良く変化球を使い分け春2回戦・興南との試合での完封をはじめこちらも16イニングで自責点1と頼もしい。
その投手陣を援護したい課題の打線。春の3試合で4得点に終わった悔しさからバットを振り込んできた。菊地航瑠、キャプテン・喜友名泰人の俊足コンビがチャンスメイクし、不動の4番、吉山で返す攻撃が理想となる。これらの戦力に加え春結果を出せた要因は「結束力」だと話すチーム。そこには独特なチームのモットーがあった。
上原健監督「日頃から自分が試合に出ることを優先するんじゃなくてまず自分が外れた時に、何ができるかということを考えてやれば、お互いの気持ちを理解できるし。」
「メンバーに入ることを考えるのではなくメンバーから外れたことを考える」
日頃から、自分がメンバーに入れなかったら何をすればチームに貢献できるかを考えることで自分の存在意義を確かめる。
大湾近晃内野手「(控えの中の)1人でしかないんですけど周りの声掛けが少ない時とか自分から率先して(前に)行くようにしています。」
その中でも、この日の練習試合で目立ったのはその観察力だ。
「もっと(守備位置)前で良いと思うよ。それで打たれたらそこまでだよ、思いっきり行け、思いっきり行け(配球の)コースでショート動くからな」
上原健監督「(観察を)本人たちが意識して日頃からやっているので、ゲームに入るときに、(控えの選手も)非常に楽しみにワクワクしながら入っているんですよ、そのへんが彼らの精神的な強さかなと思います。」
控えでもチームに貢献できる。そのモチベーションの高さは目標にも表れている。
伊敷竜選手「控えのメンバーでも一流を目指すというのが、チームでの役割だと思うので。」
プレー以外でもチームに貢献できる、「一流の控え」を目指す選手たち。その存在がチームの結束力を高めている!
喜友名泰人主将「メンバーのためにという気持ちが伝わってくるので自分たちもそれに応えられるように、毎日頑張っています。」
吉山盛龍一塁手「チームに貢献できるやつらがたくさんいて、そいつらのためにも自分らががんばっていこうと思っています。」
この夏、結束力をさらに高め、突き進む読谷。その勢いは計り知れない!
喜友名泰人主将「最後はみんなで甲子園いけるように頑張っていきたいです。」
比嘉修平投手「1戦必勝で目の前の敵を全力で倒していきたいです。」
大湾近晃内野手「1勝でも多く、みんなと長く過ごしたいのでチームとして1戦1戦大切に、勝ち進んでいきたいと思います」
甲子園行くぞー!
読谷高校は大会1日目、宜野湾市立野球場の第1試合で八重山農林と対戦します。いよいよ開幕まで10日を切りましたね。あすは、2年前の夏の覇者・浦添商業です。