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在沖米軍は26日午後、嘉手納基地で8年ぶりとなるパラシュート降下訓練を実施すると日本側に通告してきました。地元自治体は危険を伴う訓練に強く反発しています。降下訓練を行うのは嘉手納基地の空軍に所属する捜索救難部隊の兵士6人です。パラシュートの降下訓練は兵士が民家に落下したり小学生が投下されたトレーラーの下敷きになって死亡するなど事故が相次いだことから、1999年の4月以降伊江島の補助飛行場で実施されていました。嘉手納基地での訓練は8年ぶりとなります。
訓練を行う理由について米軍は、伊江島周辺の天候が安定していない為嘉手納基地での訓練で兵士の訓練不足を補うためと説明しています。しかし、地元自治体は一斉に反発。嘉手納町議会のメンバーは25日朝、嘉手納基地を訪れて訓練の中止を求めましたが、対応した米軍の広報局長は訓練についてノーコメントを繰り返しました。
一方、外務省と那覇防衛施設局は県や嘉手納町を訪れて訓練について説明しましたが、理解は全く得られませんでした。説明を受けた後県の花城知事公室長は記者の質問に対し、「(嘉手納基地の)運用改善を求めている中で、逆の動きが出ている。パラシュート降下訓練を行うということは県としては受け入れられない』と述べました。訓練について那覇防衛施設局の佐藤局長は『26日の実施は聞いているが26日以降は分からない』とコメントしていて、訓練が恒常的になるのではないかと地元の不安も高まっています。県内の労働組合や市民団体で組織する平和運動センターでは26日、嘉手納基地を見渡す通称『安保の丘』で抗議集会を開くことにしています。