あさって14日はバレンタインデーですが沖縄にも、縁結びのお菓子がある!というのをご存知でしょうか。きょうのうちなームーンはあの、沖縄風せんべいを紹介します。
突然ですが・・・、こちらの名前を知っていますか?
「わかんな〜い、わかんな〜い」「食べられるのかなぁ?何か洗ったりとかするんですか、食器洗い的に」
全く失礼しちゃうわ。私は「まちかじ(松風)」。結納やトゥシビーには欠かせない、とってもおめでたぁ〜いお菓子なのよ。ピンク色の肌に、女の子らしい、丸みを帯びた体。お店ではみんなの視線を釘付けにしているんだから・・・。
那覇市の「末廣製菓」。年間2万個の「まちかじ」を作っています。
「トゥシビーってありますよね、生まれ年、今年はイノシシですよね。イノシシの旧暦の最初の生まれ年の時に、まちかじは出ますよね。それと結納ですね」
こちらが生地。砂糖や小麦粉などを混ぜ合わせたものに、縁起物ということで食紅で色をつけています。「こういう流すとか、切って曲げるとか、その工程が機械ではちょっとできないんじゃないかと思うけどね」
独特の形には「縁を結ぶ」という意味が。簡単に見えますが、熟練した職人だからこそ、成せる技なのです。
しかし、そんな「まちかじ」も店頭から消えた時期がありました。
あれはいつごろのことだったかしら・・・ケーキや、お饅頭のようなライバルが登場して、みんながアタシに見向きもしなくなったの。
戦後まもなくから「まちかじ」を作っていた末廣製菓でも製造をやめた時期がありました。しかし80年代に復活。それまでには数々の失敗がありました。
「やっぱり鉄板にくっついたりですね、焼いている間にヒビ割れて、商品にならないとか、そういうもろもろ」最近では新商品も生まれました。黒糖やうっちん味。おやつとしても人気です「最近、家庭でも何でも行事を疎かにしていると思う」「だから小さいときでも、親がお祝いのときにやってもらえればいいんじゃないかと思います」
今回はこちらの結納にお呼ばれしたの。2人が末永く、仲良く暮らせますように・・・。恋のキューピットは、これからもみんなの幸せを見守っていくわ。
こちらがVTRで紹介した新商品の黒糖とうっちんのまちかじ。まちかじと言うと、特別な席のお菓子というイメージもあるでしょうが、素朴で、おいしいのでぜひ、お茶菓子にして味わってください。以上うちな〜ムーンでした。