県内のあちこちから、いろんな話題をお伝えする「Qごろ〜がいく!」 Qごろ〜、きょうはなんと県議会を探検です。
現在、2月定例会が開かれている県議会のもようは、毎日ニュースでお伝えしていますが、きょうはニュースでは見られない県議会の歴史や話題を、Qごろ〜が探してきてくれました。沖縄の大事なことを話し合ったり県の動きを厳しい目でみつめる県議会って、どんなとこ?
いまはちょうど議会の真っ最中です。県議会には一年のうち決まった月に開かれる定例会など、いくつかの会議があります。いま開かれているのは2月定例会。議会の内容は傍聴席でカメラマンや記者が取材して、ニュースや新聞で伝えてるんですね。
午前中の議会がおわりました。Qごろ〜、記者となにか話してますね。なになに?
Qごろ〜「議場にも行ってみたいの!」
『Qごろ〜、議会はみんなの代表が集まる大事なところだから、議会の開かれているときはむやみに行っちゃいけないのよ。あっ、Qごろ〜!』
あらまあ、Qごろ〜ったら、座っちゃいました。県議会議長席。そこから議会を見渡すとこんな感じです。広い議場には48の議席。議員の数を決めたのも、もちろん議会。そういう条例を決めたり改めたり、県の仕事が正しく行われているかどうかを調べたり、県に対する県民の声を受けてみんなで討論をしたり。それが、県議会なのです。
いつかQごろ〜もこの議席に…あら、ほんとに座っちゃった。沖縄のために!やる気まんまんのQごろ〜です。
県議会棟は大きな建物です。このフロアは…なんでしょうね?まるでホテルみたいに、部屋が並んでいます。ここは県議会の議員居室。沖縄県議会では議員それぞれに部屋があるんです。それも全国でひとつだけ。すごい!どうして?おしえて、副議長さん!
具志副議長「お、Qごろ〜いらっしゃい、よく来たね!」
Qごろ〜「どうして沖縄だけ、議員さんの部屋があるんですか?」
具志副議長「ああ、よく気がついたね。実はそれは沖縄の歴史に関係しているんだ。わかるかな、沖縄は30数年前までアメリカの統治下にあった、ということを知っている?」
戦争が終わってすぐ、沖縄がアメリカの統治下に置かれたのは1952年。ひとつの国のように「琉球政府」が作られ、議会も「立法院」という独自のものができました。立法院では国会のように、一人一人に議員に居室が与えられたんです。
具志副議長「いまの議員居室というのは、その当時の名残として特別に認められているわけで、他府県にはない沖縄独特の県議会なんですね」
Qごろ〜「そうなんだ。議会っておもしろい!」
Qごろ〜、また議場に戻りました。午後の議会が始まっています。熱い議論が続くなか、Qごろ〜はまたまた何か見つけたようですねえ。
Qごろ〜が見つけたのは、議会議事録を記録するための速記席。議会には必ず速記担当者がいて、議員の発言、県の答えなどをできるだけ早く、そして正確に記録します。
Qごろ〜「あ、ごめんなさい、驚かせちゃって」
Qごろ〜、おふたりに自分の名前を書いてもらうようお願いしちゃいました。実はどちらも「こんにちはQごろ〜、県議会へようこそ」って書いてあるんです。上がが中根式、そして下は早稲田式っていうんですって!速記にもいろんな種類があるんですねぇ。
Qごろ〜「よ、読めない、なの」
速記で記録された議事内容は、数日から一週間後には議事録としてまとめられ、大切に保管されるとともに、だれでも見ることができるようになります。ここは議会図書室。国会の会議録や県内各市町村の出した本や資料が記録として残されています。いろんな資料がぎっしりと並ぶなか、もちろん沖縄の議会記録は立法院の頃のものからきちんと保存されています。
立法院は沖縄の復帰に伴い、正式に沖縄県議会となりました。これは1972年5月15日のあさ6時から始まった一回目の県議会の模様。この日から「沖縄県議会」として新たな歴史が始まったのです。
活発に議論をかわす県議会議員。戦後、立法院の時代から県民の代表として選ばれた議員たちが、沖縄のために話し合う姿は今も昔もかわりません。
Qごろ〜「その話し合いの結果が積み重なって、いまの沖縄を作っているんだなあ」
県議会の大きな建物を眺めながら、感慨深いQごろ〜なのでした。