増税前最後の週末。多くのお客さんが日用品などのまとめ買いに追われた。
男性客「トイレットペーパー(Qまとめ買いですか?)そうです。」
女性客「(Qティッシュをだいぶたくさん買われましたね?)買いました。今日は買いだめの日?そうですねあちこち回りたいと思います。」
こちらは駆け込み客で大忙し。
男性客「とにかく増税前に買い物をしようということで。とりあえず大きいものからということでここに来た。」
こちらでは4月以降の納品にも対応。
店長「4月以降の納品も非常に多くてそれに対するお客さんのご成約を早めにいただこうと8月まで預かりを行ないました。予算対比で200%で推移していますので我々も驚いています。」
山本記者「ダブル増税まであと一日となりました。ガソリンを満タンにする最後のかけこみ客が続々と訪れています。」
ガソリンは増税だけでなく、あらたに設けられた環境税(地球温暖化対策税)のダブルパンチ。
お客さん女性「(Q今日は満タンですか?)はい。昨日も入れたんだけど毎日沖縄市に通わないといけないんでちょっとでも多めに入れておこうと思って。」
ガソリンスタンドでは31日の夜まで駆け込み給油が続いた。そして日付が変わり・・・
秋山記者「4月1日になりました。こちらモノレール那覇空港駅では運賃表の張り替えが行なわれています。」
モノレールは、一部区間で10円の値上げ、タクシーは、初乗り区間を短くするなど交通機関も軒並み値上げ。
タクシー運転手「きょう乗せたお客さんにはちょっと上がったみたいですねと言われました。私もまだ距離が短いので実感がないんですよ。」
美ら海水族館でもチケットが開館以来初の値上げとなった。
秋山記者「今日から4月、新しいスタートに胸が高鳴る春なのですが、今年は増税、値上げと厳しいスタートとなりました。」
消費者側にも経営者側にも重くのしかかる増税と、それにともなう値上げラッシュ。駆け込み需要の反動による今後の経済の冷え込みが懸念されています。
取材班の秋山記者です。17年ぶりの増税、様々な場所でやはり影響が出ていますね?
消費者側としても支払う税の負担が増えることで生活は厳しくなりますし、最後のお弁当屋さんのように小さい企業などでは10%の増税になるまでは企業努力をしようというところもありますのでぞれぞれにとって苦しい新年度のスタートになったことには違いありません。
こちら暮らしにかかわる値上げを一覧にしました。公共料金や交通運賃の値上がりはすぐさま家計に響く問題です。県民にとっては先ほどVTRにもありました。ガソリンのダブル増税はクルマ社会沖縄にとっては非常に大きな負担となります。また、70歳以上の高齢者は年金が減額される一方で医療費負担が増えますのでこちらも大変な状況です。
増税や値上げの4月、県内経済への影響について海邦総研の伊波さんに伺いました。
海邦総研伊波部長「沖縄は他府県に比べ消費者という観点で増税の影響が強く出る可能性があります。消費支出が全国でもトップレベルなので増税の影響はもろに出やすいと。もともとの沖縄の消費傾向があって4月以降は家計経費が上がったという感覚が強まる。他府県に比べ消費マインドが冷え込む可能性が高い。」
年収300万円の家庭ですと年間で6万円負担が増えると言われています。税負担などが増える反面、沖縄は中小零細企業が多いので賃上げなどが期待しにくいということですから、県民生活は厳しくなり、県経済への悪循環が生まれる恐れがあります。
消費税増税は、社会保障の充実を目的としています。社会を支えるためには仕方ないという見方もありますが
庶民の暮らしは厳しさを増すように見えます。一方で、税金の無駄遣いの是正など目を向けなければいけない問題もあります。