熱戦を展開してきた春季高校野球大会はきょうがついに決勝戦。
優勝したのは監督との最後の大会に胴上げをプレゼントしたいと挑んだ中部商業か?それともケガと難病を克服した二人の投手がいた豊見城だったのか?ご覧下さい。
春の栄冠を目指し、頂上対決に挑んだのは大会2連覇に挑む中部商業と27年ぶりの優勝を目指す豊見城でした。
試合は2対0と中部商業リードで迎えた3回。豊見城のマウンドに一人の投手が立ちました。照喜名将吾投手。
照喜名君は去年5月、難病の脊髄空洞症という病気にかかりますが、半年余りの闘病生活を経て、マウンドに復帰した選手。
照喜名投手「めったにない機会なんで、ここは思いっきって投げて、仲間を信じて楽しんで投げようと思ってました。仲間の後押しが一番大きいです。」
鋭い変化球と打たせて取るピッチングで、中部商業の強力打線をこの回3人で抑えます。
しかし、引き上げるベンチの前、突然足がすくみ立ち止まる照喜名君。病気のため、今でも時折足が硬直してしまいます。
この照喜名投手の頑張りにその裏、打線が応えます。2アウトランナー2塁で、4番キャッチャーの赤嶺兼選手がタイムリー。1点を返し、1対2と1点差に詰め寄ります。
ところが4回を終わって再びベンチ前で発作がおき、この回で無念の降板。続く5回からは1年ぶりにケガから復帰したエース我喜屋投手がマウンドに立ちます。
その我喜屋投手も連投の疲れからか、中部商業7番大城選手にライトスタンドへの2ランを打たれ、4対1と引き離されます。
結局、軍配は5対1で中部商業にあがり、上原監督はナインの胴上で中部商業での最後を飾りました。
上原監督「監督になって、夏に優勝して甲子園に行って、最後も優勝して。最初と最後をを優勝で飾れてよかったです」
兼城キャプテン「優勝しか狙ってなかった。最初からみんな心一つにしていけたんで、本当にうれしいです」