1月14日、火曜日のニュースQプラスです。普天間基地の辺野古移設を最大の争点に、おととい告示された名護市長選挙。現職と新人の一騎打ちの構図となっています。きょうは、QABと朝日新聞沖縄タイムスが、きのうとおとといの2日間で実施した序盤の情勢調査の結果をお伝えします。果たして名護市民は、何を判断材料にどちらの候補者に投票するのでしょうか。
情勢調査は、コンピューターで無作為に選び出した番号に電話をかける方法で名護市内の有権者を対象に実施。有効回答は860人で、回答率は55パーセントでした。
調査の結果稲嶺さんがリードし、末松さんが激しく追う情勢となっています。稲嶺さんは推薦を受ける共産、社民、社大の支持層をほぼ固めたほか、民主支持層にも浸透。無党派層でもおよそ8割の支持を集めています。
一方、末松さんは推薦を受ける自民支持層の8割程度を固めています。また、自主投票となった公明支持層についてはその半数程度に浸透しています。選挙への関心も高く回答した人の85%が、「必ず投票に行く」と答えました。
Q1.名護市長選挙で、何を最も重視して投票するか?(四者択一)
男性「やっぱり基地の問題と。今の市長さんの今までの実績を踏まえながら」
男性「名護の発展考えてかなやっぱみんな名護から離れていってるから名護も働くところ作ってもらわないと」
女性「基地反対なのでこれが一番。子や孫のためにもう戦争で父親もなくしているので、基地があるとね」
情勢調査と同時に実施た世論調査で、名護市長選挙で何を最も重視して投票するかを、四者択一で聞いたところ、「普天間基地の移設問題」と答えた人が56%と最も多く、次いで「地域振興策」と答えた人は23%でした。
Q2,普天間基地の辺野古移設に賛成ですか?反対ですか?
女性「反対派にします。やっぱり安全が第一かなと」
男性「賛成。早めにだから普天間も(危険性を)排除してもらって、もう県外に出来なければ、もう辺野古にだと思ってますけど」
女性「辺野古は反対です。基地自体が反対ですね。戦後何十年過ぎて未だに占領地と同じだからね」
また、普天間基地を名護市辺野古へ移設することに賛成か反対かについては、「反対」と答えた人が64%で、「賛成」と答えた人は19%でした。
Q3,仲井眞知事を支持しますか?支持しませんか?
男性「辞めざるを得ないよ。県民を馬鹿にしているから」
男性「ちょっと裏切られたような感あるので、知事の立場としても考えていると思うが、かなり難しい選択だったと思う」
男性「支持しません。裏切りです。まるっきり180度、県民を裏切ったように思います」
仲井眞知事を支持するか支持しないかについては、「支持しない」と答えた人が、51%と過半数で、「支持する」と答えた人は、24%という結果でした。
まだ投票態度を明らかにしていない人が4割以上いるため、情勢は今後、変わる可能性もあります。名護市長選挙は、今月19日に投開票されます。