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普天間移設問題を巡って政府は25日、仲井眞知事が求める基地負担の軽減策について回答する方針で、これに先立ち24日に開かれた閣議で沖縄側の要望を大きく上回る振興予算案を決定しました。
2014年度の沖縄振興予算は那覇空港の滑走路増設などおよそ1700億円の直轄事業費のほか沖縄振興交付金1759億円など、沖縄が要望していた額をおよそ100億円上回る、あわせて3501億円が計上されました。
また、24日の閣議で安倍総理は、2021年度まで毎年3000億円台の振興予算を確保する方針を示したということです。
菅官房長官は閣議後「平成24年から33年度まででありますけれども、沖縄振興予算について毎年3000億円台を確保することという総理からの閣議での発言です。」と述べました。
安倍総理大臣は25日仲井眞知事と会談し、普天間基地の5年以内の運用停止やオスプレイの県外配備など沖縄側が求めている基地の負担軽減策について何らかの回答をするとみられています。
一方、知事の面会に訪れた県の幹部によると知事の体調は良好ということです。最終的に病院の判断となりますが25日にも退院する見通しです。
仲井眞知事は沖縄に戻ってから埋め立てに対する判断をするとみられていますが巨額の振興予算を示し、今後数年にわたって3000億円の沖縄振興予算を確保する方針を示すなど知事の承認を取り付けるための、飴とムチともいえる政府のあからさまな対応に県民からは反発の声が上がりそうです。
一方、県庁前では、連日知事の不承認を求める市民の抗議行動が続けられていますが県議会野党会派や市民団体などは25日正午から県庁包囲行動を行い、知事に埋め立てを承認しないよう訴えることにしています。