12月3日、火曜日のニュースQプラスです。
普天間基地の移設を巡り自民党の県選出国会議員や県連が、相次いで辺野古移設容認に方針転換するなど動きが慌ただしくなっています。QABでは、沖縄タイムス社と合同で、緊急世論調査を行いました。調査は、先月28日からきのうにかけ、県内でランダムな電話による方式で実施。1076人から回答を得ました。質問は大きく5つ。選択肢を選んでもらう形で、方針転換や埋め立て申請に対する知事に求める態度などを伺いました。
Q.1国会議員5人全員が、普天間基地の移設先について県外から辺野古へと方針転換したことをどう思う?
60代男性「裏切り行為じゃないですか。公約を破って」
50代女性「約束して当選したのに、何を考えているかわからないです。歴史にずっと残る大事なことですよね」
50代男性「世界(情勢)から見ると、そういう圧力をかけざるを得なかったのかもしれないけど、県民としては、はいそうですかと簡単に転換するのはどうかなと思います」
まず、「固定化すると言っているから評価する」とした人が19.7%、「日米で辺野古に決めたと言っているから評価する」とした人は5.4%でした。一方、「公約を破ったから評価しない」が、46.2%で、「政府の圧力に負けたから評価しない」とした人は23.5%でした。全体で「評価する」とした人が、合わせて25.1%だったのに対し、「評価しない」が69.7%とおよそ7割を占めました。
Q.2自民党沖縄県連も方針転換したことをどう思う?
県連の方針転換については、さきほどの国会議員とほぼ同じ傾向で、「固定化すると言っているから評価する」とした人が18.7%、「日米で辺野古に決めたと言っているから評価する」が5.8%でした。一方、「県外を掲げていたのに方針を変えたから評価しない」と答えた人は52.1%と半数を超え、「公約を破った国会議員の判断に合わせたから評価しない」とした人は18.8%でした。全体で「評価する」とした人が、合わせて24.5%だったのに対し、「評価しない」が70.9%と7割を超えました。
Q.3安倍政権の今回の沖縄に対する普天間基地返還の解決手法についてどう思う?
評価するとした人が20.6%だったのに対し、65.4%の人が「評価しない」と答えました。では、そもそも基地の移設先について県民はどこを望んで、知事の判断をどう期待しているのでしょうか?
Q4.普天間基地の移設先はどこが良いと思う?
20代男性「基地は県外に持っていって欲しいというのが一番ですね。」
20代女性「(移設ではなく)返還がやっぱりいいんじゃないかなと思うんですけど…」
60代男性「返還するんだったら、早くやってほしいです。辺野古へね」
普天間基地の移設先として「県外」とした人が38.4%、さらに「国外」が38.8%と、合わせて77.2%だったのに対し、「辺野古」とした人は17.8%、「辺野古以外の県内」は5.0%と合わせて22.8%でした。
Q5.知事は辺野古沖の埋め立てを承認した方が良い?それとも承認しない方が良い?
50代女性「NOで、NOで出すんじゃないですか?とおもいます」
20代女性「県外で推してほしいです」
50代女性「みんなで分け合って一緒に苦しむならいいけど、(辺野古)反対の中で、(承認を)強行するとどうなるんでしょうか」
年末以降に迫る知事判断。「承認した方が良い」と答えた人が21.9%だったのに対し、「承認しない方が良い」と答えた人は72.3%と7割を超える結果でした。「方針転換を評価しない」「県外・国外移設を求める」「知事には承認しないで欲しい」との声が、7割を超えた今回の調査結果。こういった県民の声がある中知事はどう判断するのか。私たちは、しっかりと注視していかなければなりません。今回の世論調査の結果は、あすの沖縄タイムスでも掲載されます。