スポーツです!毎年ジョガーの数だけドラマのあるNAHAマラソン。このNAHAマラソンは交流の舞台にもなっています。
今年もこの日がやってきました。「太陽と海とジョガーの祭典」、NAHAマラソン!
東京から団体「(皆さん去年は完走は?)した!した!してない(女性)ワハハハ。(じゃあ今年は?)したいです。」
ピンクの服の女性「(上はピンクですけど…?)下もピンク!手作りで、はい。」
スタートが近づくにつれ、高揚感に包まれる会場。その中に、NAHAマラソンでつながる、2人の男性が。
前日に沖縄入りした台湾人の陳伝男(チン・ツヮンナン)さん。出迎えたのは、平田久雄さん。11年前にマラソン会場で出会った二人は、「マラソンを通しての沖縄と台湾の交流」を目指してきました。
二人が活動を始めた第20回NAHAマラソンからちょうど今年で10年。友好の輪を広げ、今年は台湾からおよそ140人ものジョガーが参加しました。
平田久雄さん「やはり(10年前の)1回目・2回目というのはお互いに緊張し合って、思う通りに話も出来なかったんですけど、今はもう本当にみんな、知り合いみたいになっております。」
陳伝男さん「ぜひマラソンを通して交流したいという気持ちがあります。」
午前9時、およそ2万7千人がそれぞれの思いを胸にスタート。
陳さんも余裕の表情で通過。そして、NAHAマラソンと言えば、今年も華を添えるランナーが
ドラエモンの姿の男性「22世紀から来ました。頑張りますよ私は。(ちなみにもう一度お名前を)ドラえもんです」
陳さんは平田さんの応援を受けながら着々と進みます。後半戦へと挑むジョガーたちを励ますのが沿道での差し入れ!
沖縄そばをもらうジョガー「おいしいですよ。これのためにここまで来ていますから」
牛丼並ぶ男性「(今、何待ちなんですか?)今、牛丼待ちです!(走るのはどうされたんです?)あっ、ちょっと忘れてました。」
糸満ひめゆりの塔に手を合わせる人「こういう人たちがいたから、こうやって楽しくね走らせてもらっているんだなと思いましてね。」
様々な気持ちを胸に前に進むジョガーたち。しかしこの日は、気温21℃、厳しい日差しが降り注ぎます。阿波根交差点の関門を突破した陳さんでしたが、足が動かなくなり始める…
陳さん阿波根「3年前から(心臓の)病気をして、心臓はまだ少し弱いですから、少し負担が大きくなってきたので歩いて(ここまで)来ました。」
無理はできない体、それでも1歩ずつ前へ進みます。制限時間残り1時間を切ったゴール地点。走り切ったジョガーたちが続々と感動のゴールを迎えていました。
ゴール後ランナー女性「なんかもういろいろ人生振り返ってしまって。すごく感動しました」「頑張れたから、またいろんなことも頑張れるだろうと思ってすごい良い経験になりました。」
ちょうど同じ頃、陳さんは40キロ地点、あと2キロ。動かない体を気持ちが支えていました。
陳さん「10年目に途中で完走できないとか、残念なことだと思っていますから、35キロ(地点)からずっと走ってます。」
沖縄と台湾の架け橋のために走り続けた10年。陳さんの思いは届くか。その時、陳さんの姿が競技場に。制限時間残り5分でゴール
陳さん「今回、交流の10年目の節に、ぎりぎりでゴールできて大変記念になりました。」
他の台湾のジョガーも続々とゴール!ゴール後はもう一つのメインイベント、沖縄・台湾大交流会。平田さんと完走の喜びを分かち合った陳さん。最後は来年の再会を願う舞踊を笑顔で踊り、10年目のNAHAマラソンを締めました。
陳さん「台湾・沖縄の方々両方が、心から溶け込む交流をしてきたのでこれは一番大きな価値があります。」
NAHAマラソンを舞台とする交流はこれからも続きます。ジョガーの皆さん、お疲れ様でした!以上スポーツ部でした!