普天間基地の名護市辺野古への移設について地元名護市の市長意見を審議する市議会の臨時議会が開かれました。
議会で稲嶺市長派は名護市民の誇りにかけて辺野古移設に断固反対するという決意を力強く訴えました。
傍聴人「名護市が辺野古NOという意見書まとめて出すという事になって、決定的に決まる瞬間なんですね」別の人は「議会で議決されるということで、これは大変な意義を持っていることだと思います」と話していました。
草柳キャスター「開会10分前の名護市議会です。集まった傍聴人の皆さんは座りきれずに、すでに立ち見の方も出ています」
本会議は予定よりやや遅れて午前10時13分に開会。ところが、その数分後…。渡久地武豊市議は「与党のようにこの議案の前持った説明会がない」「議案についての研究をするという時間を設けていただけないか」と話していました。肝心の議題に入る前に野党議員から異議が出て、会議は一時中断。いったん議会運営委員会が開かれたあと1時間半の空転を経て再開となりました。
議案説明の中で稲嶺市長は「市民生活の安心、安全、自然環境の保全、未来を生きる子どもたちのため市民の誇りをかけて辺野古移設に断固反対する」という強い決意を語りました。
稲嶺市長は「最近の異常とも言える政府や自民党本部の発言や不穏な動きなどは、沖縄に対する構造的差別が存することを自ら体現しているようなものであります。これは到底看過できない。今まさに私たちは正念場に立たされております」と話しました。
また仲村善幸議員は「17年余に渡る名護市の中での不幸な対立に終止符を打ち、辺野古への移設はだめだと市民の意思を県民国民、そして日本政府に示すための総決算のであると私は思います」と話しました。
採決は午後3時35分に行われ、公明会派が退場、賛成14、反対9の賛成多数で埋め立てに反対する市長意見が可決されました。