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今月5日に起きた嘉手納基地所属のHH60救難ヘリの墜落事故。アメリカ軍は現在、同型機の飛行を停止していますが14日、嘉手納基地は、16日から飛行を再開すると発表しました。
嘉手納基地では14日、県や嘉手納町など地元自治体の関係者、そして報道関係者に同型機を公開し、事故後の整備状況について説明しました。
ジョナサン・ライリー広報局長は、嘉手納基地に配備されている同型機のうち運用可能な6機について、「196のチェック項目を確認したが、異常は見られなかった」と安全性を強調。
現在飛行を停止している同型機の訓練を16日から再開することを伝えました。
しかし、事故原因については、事故調査委員会が調査中として回答を避けました。
今回の飛行再開について市民からは「もうわめいても反対しても何しても諦めるしかないのかな、ていう気はしますが。ただ声だけは上げていきたいなとは思いますけれども」という声も聞かれました。
また當眞宜野座村長は「(飛行中止を)聞き入れてもらえずに今回再開ということになって、大変残念ですし我々村民のですね、安心安全の生活を守る立場からも、納得いくものではないです」と話していました。
嘉手納町の當山町長も「事故究明がなされない中でですね、飛行が再開されて住民上空でまた訓練が行われることになるとですね、住民にとっては決して安心できるものではないという状況がありますので、今回の再開については決して認めることはできない」と話しました。
事故のあと、機体を公開して整備状況を説明するという極めて異例の対応をとったアメリカ軍。
機体の安全性をアピールし、飛行再開に理解を求める狙いがあるとみられますが原因が究明されない中での飛行再開に県内では反発の声が広がっています。