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長寿県陥落の背景に迫る「あぶない長寿の島」。今月のテーマは「食育」。秋山さんです。

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秋山記者「肥満が多い沖縄。その背景にあるのがやはり食生活です。油の摂りすぎやカロリーが高いのが原因と言われてきましたが、実は少し違うようなんです」

こちら「とんかつ定食」が食べたくなるときありますよね?でもカロリーは1000キロカロリー近くあります。カロリーが高いし、太りそう…。でも今日はとんかつが食べたい。鈴代さんならどうしますか?正しい選択はこちらです!

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県民の一日の平均摂取カロリーは1843キロカロリー。実は全国で最も少ないのです。しかし!肥満率は全国でダントツの1位。

日本健康食育協会・管理栄養士・柏原幸代さん「みなさんはカロリー思考で数字で食べ物を見る癖がついてきている人が多いので、かえってバランスが悪い傾向がある」

今月、那覇市で大人の食育と題されたちょっと変わったセミナーが開かれました。その場所は全国で270店舗を持つ和食の専門店です。このお店では食べるだけでなく、正しい食事の知識をお客さんに知ってもらおうと、3年前から「食育セミナー」を行なっています。(ランチ付き800円)

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講師を務めるのは日本健康食育協会の理事で管理栄養士の柏原幸代さん。なぜ「大人の食育」なのでしょうか?

柏原さん「子どもの意識も大事なんですけど、実際、食生活作っているのは親の選択が大きいのでなので、親から伝えたい」

柏原さんが行なうのは「太らない食べ方」を教える大人の食育。そのキーワードは『代謝』。代謝をあげるためにある食材を積極的に摂るように勧めています。

柏原さん「カロリーが高いメニューを見たとき、皆さんの傾向としてはご飯を減らす方が多いんです。最近はご飯抜きでおかずしか食べないという方がいる。カロリー少ないと痩せる人はいますが、代謝が上がらないので、疲れやすい肌が衰えるとかいろんなマイナスが出てきます。ご飯をしっかりパターンにしていただくと、しっかり食べているのに痩せます」

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つまり、とんかつ定食でご飯を減らすと、脂質の割合が高くなりかえって代謝の悪い食事になってしまうということなのです。なのでカロリーを抑えたいならご飯の量を増やしてでも、とんかつの量を少し減らす方がいいとのこと。

参加者「三食のバランス考えて、炭水化物が少なめなのでちゃんと摂っていこうと思いました」「今ダイエット中です。炭水化物を懸念していた。でも今からもっとご飯をたくさん食べようと思って。今日はいつも少な目のご飯をふつう盛りにした」

柏原さん「お肉も油も悪くない。ただバランスを崩して、そこに偏ると問題がある」

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一方こちらは、3歳児の食育。自分で朝ごはんを調理することが課題です。サラダからデザートまで本当に3歳児に作れるのでしょうか?

琉球大学生涯健康教育コース・森山克子講師「3歳児からクッキングできます」

3歳児から始める理由…。背景にあるのは現代社会における子どもの朝食抜きや孤食、肥満を解決しようと、厚生労働省が9年前に出した食育の指針です。森山先生はこの指針に基づいて去年から3歳児を対象にした「子どもシェフクラブ」を実施しています。

森山さん「これしらすっていうの食べてみようか?」『おいしい』『しらすってご飯にも使える』「うんいいよ」

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きょうのメニューはしらすトーストを主食に、サラダとアーサの卵焼き、バナナヨーグルトです。

包丁やレンジを使い、1時間かけて4品作りました。全て作り終え、得意げな表情。普段食の細い子も次々と完食していました。

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森山さん「本当にこの子が自分で料理をして食べて、自分の食べ物で体を作っているんだと教えた方がいいです。キュウリを食べるのかポテトチップを食べるのか。選択する力は生きる力です」

どちらにも共通して言えるのはやはりバランスを身につけること。2人の先生がおっしゃっていた理想の食事はご飯、お味噌汁、おかずという定食の形。子どもの場合ですと、給食のメニューを参考にするのがとてもいいということです。

子どもだけでなく、大人もやはり正しい食事のとり方をもう一度学ぶ必要があることを感じました。