※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
News Photo

沖縄戦の組織的な戦闘が終了した慰霊の日は23日。沖縄は祈りの声に包まれます。

21日、糸満市の平和祈念資料館には子どもたちが平和学習に訪れていました。資料館を訪れた児童・生徒らは沖縄戦の経緯や犠牲者の数など職員から解説を受けたあと、資料館を見学していました。生徒たちはノートを片手に語り部から直接話をきいたり展示資料を見て熱心にメモを取っていました。

生徒たちはそれぞれ「戦争は命とかいろんなものを失って大切なものがなくなっていくもの」「戦争を二度と起こさないように、自分たちが平和な未来を作っていきたい」「9条の改正とかあるけど、戦争を起こさないために大人になってしっかり守っていきたいと思います」と感想を述べていました。

宜野湾市立博物館では260点に及ぶ戦争遺跡の写真やパネルを通して、沖縄戦を伝える企画展が始まっています。

自然豊かな農村だった宜野湾村にアメリカ軍が侵攻した様子、嘉数高台では日本軍がトーチカや陣地壕を作り応戦した当時の様子などが写真から伺えます。

宜野湾市立博物館の平敷兼哉学芸員は「戦争がかつて行われていたこと、これをどう私たちが受け継いで後世に伝えていくか。そういうのをまた問題提起をしながら展示をしています」と企画意図を説明しました。展示会は今月30日までです。

日曜日の慰霊の日、糸満市で行われる追悼式には安倍総理のほか、防衛大臣と外務大臣が初めて出席。安倍総理は23日の追悼式終了後、那覇市内で仲井真知事と会談します。