※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
News Photo

県産の農林水産物を応援する「VIVAうちなーむん」きょうはこれから夏にぴったりあの香味野菜です。実は沖縄では知らない人も多いようです。

突然ですか!これ何の野菜か知っていますか?

「ラッキョウ?」「月桃の花」「知らない」「ラッキョウ」「なんだけー見たことあるけど名前が出てこない」

正解は…「ミョウガ」です。

News Photo

実は沖縄では1980年代から90年代にかけて年間100トンもの生産があったというミョウガ。ですが、県内消費は少なく、県民への馴染みは薄い野菜です。さらに、根っこが腐る特有の病気が広がり、生産農家は年々減っていきました。

金城光政さん「去年までは何人がいたんですけど、今回一人になってしまって」

今、県内でミョウガを栽培しているのはこちらの金城さんだけ。貴重な県産ミョウガです。

News Photo

金城さん「産地大手の高知県より一カ月早く出荷できますから。(Q:そこが売りに?)できるかなと思っている」

金城さんは5年前、夏場の野菜が摂れない時期にピッタリだと始めたミョウガ栽培でしたが、管理は思った以上に大変でした。

金城さん「色を出すために光の調整が必要ですから。(Q:光を当てすぎると?)緑っぽくなって、遮ると白っぽくなって」

News Photo

光を当てる加減がとても難しいというミョウガ栽培。実となる部分を太陽光にあてるのは1週間のうち3時間ほど。ただ、低温で暗いままだと眠ってしまい成長が止まるため、10月に苗を植えてから収穫の直前までの半年は毎晩、電気をつけています。

コストと手間がかかるミョウガ。さらに、収穫のタイミングも大切ですl

News Photo

金城さん「(Q:花が出たらダメ?)そうですね。商品にならない。(Q:商品には花が出る寸前が一番いい?)膨らんできますからね」

土から顔を出しているミョウガは一見、根の部分に見えますが、実は食べているのは花を咲かせるつぼみの部分。

News Photo

金城さんが大切に育てている県産ミョウガ。これからの季節にはぴったりの爽やかな香りを運んでくれます。

金城さん「沖縄はそうめん食べるからね。トッピングが今までなかったミョウガを入れるということができたら。県内で消費できるのであれば県民に食べてほしい」

さて、今週も野菜ソムリエの大城しま子先生に簡単おいしいレシピを紹介していただきます。

しま子先生「ミョウガは消化促進と食欲増進でこれからの夏に料理のアクセントにいいですね。今日はミョウガを使った和え物をつくります」

News Photo

材料はキュウリとちくわとミョウガ。全て千切りにします。

味付けは、ポン酢とごま油。食欲のない時にはぴったり、ミョウガの和え物の出来上がりです。

あの香りがくせになりますよね。そうめんがおいしいシーズン、ぜひ県産のミョウガを添えて食べたいですね。

>>大城しま子 野菜ソムリエの“おうちでごはん”

News Photo