伊藤麻由子さん「家族でいる形の幸せ泣く笑う全てだと思うのであらゆる瞬間幸せかな。お写真も笑っている写真だけじゃないんです。泣いたら、怒ってたら、それ撮ろうねって。笑顔だけじゃないと思うので。」
フォトグラファー伊藤麻由子さん。30代からガラパゴス諸島やアフリカなど世界を飛び回り動物や風景の写真を撮り続けてきました。その麻由子さんが今、一生懸命シャッターをきるのは・・・。
伊藤麻由子さん「このムチムチ感、ママ頑張ったね~」
子どもを中心とした家族の幸せな瞬間です。
被写体が大きく変わったきっかけ。それはこの一枚の写真にありました。
伊藤麻由子さん「32週の早産だったんです1240グラムしかなかったんですとってもちっちゃくって。申し訳なくてこんなに小さく産んでこんなにチューブが刺さったこんな中で育たなくてはならなくて本当に申し訳ないのと情けないのと。」
41歳で授かったわが子。成長の証を残さなければ・・・。夢中でシャッターを切ったと言います。娘の梯梧ちゃんは現在7歳。今ではお母さんのアシスタントができるくらいに大きくなりました。
梯梧ちゃん「今から赤ちゃんが眠りまーす!」
この日、出張撮影に訪れたのは6ヵ月の男の子のいる吉田さん宅。お母さんからはこんなリクエストがありました。
「私の幸せだなーと思う瞬間」
伊藤麻由子さん「そうだよねこういう日常だよね。」
吉田さん「毎日毎日やるけど毎日幸せを感じる。」
洗濯物をたたみながら、隣に息子を感じる幸せな瞬間。お母さんの気持ちをくみ取りながらシャッターを切ります。
伊藤麻由子さん「ママ込みの写真を残してあげたいというのがスタートの時から思っていること」
お母さんが頑張った育児の証を姿を残してあげたい。これも麻由子さんが出張撮影をする目的の一つです。
善隆さん「おーこれいいねナイスショットいいの撮ったね~。」
伊藤麻由子さん「ありがとうございます。」
麻由子さんにはもう一人強力な助っ人がいます。石垣島出身の書道家である夫・善隆さん。
伊藤麻由子さん「センスの差があるのでお任せした方が安心。」
今、人気を集めているのは善隆さんの書アートと麻由子さんの写真のコラボレーション。
善隆さん「本当ねお父さんお母さんに作ってほしい。」
伊藤麻由子さん「でもなかなかそうはいかないのでお手伝い・・という感じかな。」
子どもの成長、親の子育ての記録。そのお手伝いができたら。麻由子さんは母親目線でシャッターを切り続けます。