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国の教科書検定で沖縄戦の集団自決の記述から日本軍の関与が削除された問題を受けて、19日、那覇市で教科書の執筆者による講演会が開かれました。
これは教職員などで作る「平和教育をすすめる会」が開いたもので、日本史教科書の執筆者である石山久男さんが講演を行いました。
石山さんは、今回の教科書検定について「たくさんの証言を根拠に事実としてきたことを一方的になかったことにするのは許せない」と批判しました。そして、証言を切り捨て、これは価値がないという風にしてしまうのは、近現代の歴史を記録する場合において、大きな過ちを犯すと思うと強調しました。
また石山さんは、中学校の教科書の8割で「集団自決」について触れていないことなどを明らかにし、「これは日本が過去をどのように見つめ、将来をどう作るかという問題だ」と訴えました。