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25日は県内各地とも雨模様でした。なかでも午前に1時間に37.5ミリの激しい雨が降った石垣川平ではこんな珍しいものも降ってきたんです。
「ひょう」を目撃した砂川正作さんは「最初は何か台風が近づいた時に木の枝がとかがトタンの上に落ちてくるような音が聞こえ始めた」と話しました。
25日午前9時ごろ、石垣市の川平湾付近で「ひょう」が降りました。大きさは1センチから2センチくらいで丸いものや、結晶のような星の形をしたものもあったそうです。
砂川さんは「石垣、もちろん沖縄ではそうなんですけど、初めて目撃したのでびっくりしてます」と話しています。
沖縄気象台によりますと県内で「ひょう」が観測されたのは2005年以来だということです。
では気象予報士の仲宗根さんに聞きます。「ひょう」はどうして降るですか?!
「ひょう」は発達した積乱雲の中で生まれます。25日朝の石垣市川平では、どしゃぶりの雨で積乱雲も発達しました。
積乱雲のてっぺんあたりというのは空気が冷たく、氷の粒でできています。ふつうはこの氷の粒、雨として地上に落ちてきますが、25日朝は地上から積乱雲に吹き込む上昇流が強まったことで、氷の粒が、なかなか地上に落ちてこれないで、上空でどんどん成長したわけです。それで重くなって「ひょう」として地上に落ちてきたということなんです。
これから発達した積乱雲のできやすい季節ですので、雨の落ち方や降り方にも十分注意してください。