山内さん「私は家族がいないので会社を家族に見立てて残したいと思いました。」
山本さん「子どもたちにとって大事な故郷沖縄のためにみなさんのためになること、自分のためでもあるけどもっともっと広めていきたい。」
先月31日、朝から子どもを連れたお母さんたちが何やら忙しく会場設営をしていました。この日行われたのは「笑顔で働きたいママのフェスタIN沖縄」。お母さんになっても自然体で働こう!を合言葉に全国で開催されています。
集まった60を超えるブースに共通するのは「プチ起業」。趣味の枠を少し拡大して販売や体験教室などを開く人、資格を取ってお店を開いた人などいろんな形の「起業」が見えてきます。
山内良子さん。このイベントを支える沖縄実行委員の一人です。2年前に「プチ起業」をした一人でもあります。
浦添市のマンションの一室に事務所を構える「アークワン」。ここで4人のスタッフと共に仕事をする山内さん。
山内さん「離婚ていうきっかけがあって、本当に自分のやりたいことをやろうとなったときに沖縄に住みたいと思った。」
山内さんのきっかけは「離婚」そして「移住」。大手広告代理店で働いていた経験を活かして何かできないか。たどり着いたのが沖縄初となるスクール情報誌の創刊でした。
山内さん「これから輝きたい活動したいという人たちのために活動の場を広げるための宣伝媒体であって、イベントをプロデュースしていったりしたい。」
「地域のため」「女性のため」と熱意を注ぐ姿勢に、スタッフも思わず引き込まれていくといいます。
共に起業した社長も。
畠山社長「パワーに負けて引きずられるように仕事をしています。」
現在少しだけ働きたい主婦向けに、情報誌の取材や営業と言った仕事を提供している山内さん。どんなに忙しくても人との出会いが幸せの瞬間だといいます。
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10歳の息子とブースに立つのは、実行委員でもあり、「プチ起業」から今や沖縄のお母さんたちにはなくてはならない存在になっている、沖縄子育て良品の山本香さん。
山本さん「一番最初に作ったのは無添加の石鹸です。3人目がひどいアトピーだったので、その子でも使えるようにと。」
10年前、子どものアトピーがきっかけで商品を作った山本さん。ほしいという人の所へ出向き販売していたのが「プチ起業」の始まりでした。
山本さん「押入れの片隅に在庫を持っていて呼ばれたらそれを持っていくという感じでやっていた。増えましたね、商品も。」
10年で着実に大きくなっていったお店。先月、南風原町にリニューアルオープンし、スタッフも増員、毎日全国へ商品を発送しています。
山本さん「子供がいる前提なので、子どもをないがしろにはできないけど、仕事をしていないと自分が生き生きしてないから、生き生きしていない自分は家でもダメなのよね。」
生きがいや幸せを仕事から感じることができる「プチ起業」。醍醐味はそこにあるのかもしれません。
この日イベントではまつ毛のエクステやマッサージ、そしてフラワーアレンジメントに占いまで、提供する側される側両者からきらきら輝く笑顔があふれていました。
参加者「お母さんでもいっぱい手作りしている人がいるので創作意欲がわきました。」
参加者「私もこの子たちが大きくなった時に、ここで出品されている方たちみたいに将来はやりたいなと。」
女性のパワーがいっぱいの会場、「プチ起業」の魅力を体感できるイベントとなったようです。
山内さん「お母さんたちがブースを出されているので、自分も意識されて気づいてなんか私もやりたいなって気付いて帰っていただいたら大成功。」
沖縄は初開催にも関わらず、60を超える出店。全国でも例に見ないということで、それだけスキルの高い女性が沖縄には多いことを証明していたと言えるかもしれません。
「プチ起業」というのは自分のやりたいことをやりたい時間にできる。ある意味とても効率がよく賢い働き方かなと思います。新企画「美ら島Woman」ではこれからも県内で輝く女性にスポットを当てて紹介していきます。