※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
News Photo

県産の農林水産物を応援する「VIVA!うちなーむん」。農業が盛んな地域がある一方、放置された畑を多く抱える市町村もあります。そんな町の農業を救うことができるのか?伝統野菜にかける西原町の取り組みを紹介します。

News Photo

あちらこちらにみられる「耕作放棄地」。「耕作放棄地」とは、所有者の高齢化などで農地として1年以上使われていない土地。農地としてしか使用できず住宅などは建てられません。

ここ西原町はその耕作放棄地が50ヘクタールと深刻。眠っている畑を甦らせるべく立ち上がったのが農業生産法人「西原ファーム」です。

News Photo

中でも大役を務めるのが、こちら「交渉人・細川利夫!!」

細川利夫さん「農業委員会が調査して、ここは放棄されているとリストをもらって、地権者にお手紙を送る。どうされますか?と提案すると、お貸ししましょうか?となる」

細川さんの仕事は地権者の追跡調査から借用契約まで。まさに「交渉人」そのもの。

細川さん「(Q:そこまで追跡追跡していくことが大変?)まあ時間がかかっているというのが実態です」

News Photo

現在、わずか9カ月で10ヘクタールの耕作放棄地が解消、畑としてよみがえっています。

その畑で、西原町の特産品候補としてスポットライトがあたったのが、こちら「ニガナ」。

News Photo

西原ファーム・新川潤さん「ニガナは沖縄の伝統野菜の一つの品目にはいっているんですけど、なかなか地域でも消費量、生産量ともに下がっている中で、もう一度西原町で伝統野菜を見直そうと」

実はこの背景には様々な葛藤がありました。

一年前。西原町は耕作放棄地対策として、からし菜の生産拡大と加工品の強化を掲げました。しかし、一方で県内にはすでにからし菜の一大産地が…。

そこで、ここ数年消費量・生産量ともに減少傾向にある伝統野菜・ニガナに西原町の農業の未来を託すことにしました。

新川さん「(Q:何か特産がほしい?)今までサトウキビが中心でやってきたがサトウキビ(生産)が下がっている。伝統野菜を使って特産品づくりをしていきたいと取り組んでいる最中」

News Photo

そして、ニガナの生産量をアップさせたいと作ったのがこちら。「ニガナのジュース」そのお味は…。

秋山記者「思ったより苦くなくて、さっぱりおいしいです」

新川さん「非常に栄養価も高く、虫にも強い。農薬使わなくてご覧のようにできる。(Q:西原町の希望の星?)そうですね、これから特産品作りで、いろいろ加工を含めて増やしていけたらと」

さて、今週もニガナを使った簡単おいしいレシピを野菜ソムリエの大城しま子先生に教えていただきます。

News Photo

大城しま子先生「ニガナの栄養価についてビタミンA、ビタミンC、鉄分が豊富で、苦みの成分が胃腸を丈夫にしてくれます。今週はニガナをサラダにしたいと思います。

材料はニガナとナッツ類、それに胡麻ドレッシングです。ニガナは細かく千切りにした後、水に2~3回さらし、灰汁を抜きます。あとは和えるだけ。

ニガナの苦みと相性抜群のナッツと胡麻。栄養抜群の一皿の出来上がりです。

>>大城しま子 野菜ソムリエの“おうちでごはん”

News Photo