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県内でも有数の田芋産地・宜野湾市大山。周辺で都市化が進む中、広大な畑が残る貴重な地域です。

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宮城優さん「ほとんど田芋畑。小中高時代は一面、田芋の葉っぱで揺れていた。土地で生き物もいっぱいいた。僕もそれを追いかけて遊んでいた」

大山生まれ大山育ちの宮城さん。おばあちゃんの田芋作りを手伝いながら畑で遊んだ幼少期。そんな宮城さんが13年前、田芋作りを始めたきっかけは−。

宮城さん「軟腐病が広がっていった。なんで広がっていくの?と調べていったら、地力が落ちている」

40ヘクタール全てが田芋畑だった大山も、病気や開発により現在、畑は3割にまで減っています。

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その変化を目の当たりにしてきた宮城さんは13年前、この土地を守ろうと農薬や化学肥料を一切使わない自然栽培を始めました。

宮城さん「何もいれてない。入れないでこれくらい大きくなれば。これくらい上等だったらいいですよ、身は小さくても」

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宮城さんが案内してくれたのは、唯一昔と変わらない場所。

宮城さん「普天間基地に降った雨が鍾乳洞とか琉球石灰岩などのフィルターを通してここに流れ着く」

宮城さんが子どもの頃から一定量の水量を保ち続ける湧水。この豊富な水があってこそ「大山の田芋」の伝統が引き継がれてきたのです。

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宮城さん「これが笑っている食べられる証『くーふいてる』という」

田芋の炊ける匂いを嗅ぐとおばあちゃんの笑顔を思い出すという宮城さん。おばあちゃん達が作ってきた大山の田芋を守りたい。一方で、迫る開発の波。

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宮城さん「宜野湾市の全域が区画整理の網にかかっている」

今、道路の建設や学校や宅地の新築など、区画整理が始まり畑の存続も危うくなっていると言います。

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旧正月、買い物客でにぎわうファーマーズで、宮城さんは仲間と共にムジ汁をふるまっていました。「おいしいですね」

宮城さん「大山でできる田芋のおいしさを届けたい」

大山の田芋をたくさんの人に、保全に向けて奮闘しています!