1998年発祥のニュースポーツ、カイトボーディングの魅力に迫ります。ヨーロッパで人気のカイトボーディング。冬の時期は国内の愛好家が沖縄に集まって練習を行います。週末開催された沖縄大会、世界をめざし沖縄に移住したある女性を取材しました。
カイトボーディング、カイトとは大きな凧のこと。カイトで受けた風を使って水上を自由自在に走り、飛ぶ。このカイトボーディングの魅力にどっぷりはまった女性がいます。
大島彩さん25歳。
大島彩さん「アジアでもなかなか(競技者が)いないんですよね、日焼けしたくないとあるんじゃないんですか?」
屈託のない笑顔で謙遜する彼女ですが、その実力は世界レベル。2010年は世界ランク8位、そして去年おととしはアジアチャンピオンに輝いた彩さん。去年さらなる飛躍を目指し、愛知県から宮古島に移住しました。
大島さん「カイトサーフィン(ボーディング)って風が大事なんですけど、風が冬場によく吹くので本当に、私は世界も転戦しているんですけど、いろんなところを見てきても沖縄の海はすごくいいなと思いますね」
この週末開催されたカイトボーディング沖縄大会は国内のプロ・アマ合わせておよそ40人が参加。
カイトボーディングの種目は4つ。世界記録は時速100キロを超えるスピード感、GPSを使って最高速度を競うスピードトライアルと、ジャンプの滞空時間を競うハングタイム、設置したブイを周回し順位を競うコースレース、そして派手な大技は見るものも魅了するフリースタイルがあります。
おととしのアジア大会で優勝した高校3年生中野広宣(ひろのぶ)さん。フリースタイルのこんな大技を見せてくれました。
そして、彩さんも見せます。
大島さん「とんだり回ったり見ている人も楽しめるじゃないですか」「乗っててもアドレナリンが出てるじゃないですけど、そういう感じが楽しいなって」「一番アドレナリンが出るのは空中に飛ぶ瞬間ですか?やっぱり高く飛べたときや思わず飛んでしまうときもあるんですけど、そういうときは結構、わあって感じになりますね」
雲が晴れ、夏を思わせる陽気になった午後からは、設置されたブイを周回してその順位を競い合うコースレースがスタート。この競技、前日彩さんは思うような結果が残せませんでした。
レース1回目、男子に交じって先頭を走る彩さん、レース中盤沈みかけますが…。
試合実況「おおちょっと落としたか、おお復活」
この間に2位に下がり1位は男子の照喜名、その折り返しでした
試合実況「照喜名さんいけるかどうだどうだ、ああ行けなかったですね、照喜名さんもう一回ターンしないとだめ」
彩さん再びトップに立ちます。2回目のレースもトップでゴールした彩さん、男女混合のユース部優勝を勝ち取りました。
大島さん「本当にすごくうれしかったですね。(Q.来年の目標は?)3年連続のアジアチャンピオンをまた取りにいきたいと思ってます」
大島彩選手、素敵な女性でした。早速来月下旬にはインドネシアで開催されるアジア大会に出場し、三連覇を目指すということです。