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県産の農林水産物を応援する「VIVAうちなーむん」。きょうは80代以上のお年寄りしかその味を知らないという「幻の大根」の復活に取り組む農家を取材しました。

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「おっこれ6キロくらいあるな。これは食べごろ」

まるで絵本の世界に出てきそうな大きなカブ、ではなくダイコン。沖縄の伝統野菜「鏡水大根」ですが、その存在を知る人はほとんどいません。

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新崎さん「我々の郷友会は鏡水、今の空港ターミナル。我々は向こうで生まれたんだけど、昔の畑は祖先から聞いているだけ」

明治時代には那覇の旧鏡水地域で盛んに作られていた鏡水大根。戦前は、旧正月にはなくなてならない食材だったといいます。

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新崎さん「おそらく戦争で種は全部亡くなったんじゃないか」

戦争で途絶えた伝統野菜。現在では自衛隊基地の中にある石碑だけが鏡水大根の歴史を伝えています。

その幻のダイコンを復活させようと立ちあがったのが新崎さんら、鏡水の出身者たち。7年前に農業試験場で保管されていた種に出会い、生産を始めました。

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新崎さん「ダイコン作るノウハウはおじいちゃんたちから教えられている」

祖父からの教えを頼りに生産に励む新崎さん。いいダイコンが獲れるとこの表情。それにしても…。

『重い、重い。えっ、これ収穫するの大変ですよ』

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その重さナント7.5キロ!一般に売られている青首ダイコンと比べるとおよそ5倍!

大物ながら中身はきめが細かく、大根特有の辛みが少ないのが特徴。

新崎さん「炊けるのが早い。味がしみ込むのも早い。できるだけ生産量を増やして」

幻の大根を那覇市の特産に!新崎さんきょうも大切に育てています。

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ではこの時期にぴったりなダイコンレシピを野菜ソムリエの大城しま子先生に紹介していただきます。

大城先生「大根は消化酵素が入っているので、お正月につかれた胃腸にはぴったり。きょうはカレー風味のポトフを作ります」

下ゆでしたダイコンとソーキ、人参などの野菜を準備。水を入れた鍋に材料とコンソメ、カレー粉、塩を入れて煮るだけで、カレー風味のポトフの出来上がり。幻の鏡水大根、見かけたらぜひ食べてみてください。

鏡水の大根は今週から収穫に入り、順次、県内のスーパーに並ぶ予定ということですが、まだまだ生産量が少ないだけに、しばらくは「幻の大根」と呼ばれそうです。

>>大城しま子 野菜ソムリエの“おうちでごはん”

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