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中華航空機の爆発炎上事故からきょうで8日となりました。国土交通省や県警の現場検証はすべて終了したものの、残骸の撤去は依然始まっていません。撤去に向けた動きはどうなっているのでしょうか。

この場所は、那覇空港の北側にあたる41番スポット付近。相変わらす無残な姿をさらしたままです。さて、ここから久田記者です。すでに関係機関の調査は終わっていて、事故の原因もわかってきている中、なぜまだ撤去されないんでしょう?

久田記者「炎上した残がいの撤去には、幾つかの手続きが必要です。事故原因につながる調査に必要な部品はすでに回収されていて、県警は残がいの管理を中華航空に任せています」

久田記者「問題は解体した部品などをどう処分するかという点です。現在、飛行機の残がいは「外国貨物」となっていて、撤去には残がいを解体して台湾に持ち帰る方法、再利用できる金属類をスクラップとして日本に輸入する方法、全てをごみとして捨ててしまう方法、この3つの選択肢があります。これらの処理に関わる税関では、申請を受ければ半日以内に手続きを完了できるとしていて、申請さえあればいつでも撤去に向けた作業は始められるという見解です」

申請自体にそんなに時間はかからず、中華航空側の判断待ちという状況なんですね。

久田記者「そうです。実際、中華航空としても長期間残がいをさらしておくメリットはありません」

中華航空東京支店・マーケティング部「こちらには情報が降りてきておりませんでして、現段階では手続きを進めているということしか把握していない」

久田記者「また、中華航空は事故後ずっと、国土交通省にスポットの利用料を1日6570円払い続けています。それがなかなか作業が始まらない理由の一つかもしれません。ただ、大掛かりな解体作業の準備に、業者との調整も簡単にはいきません。また県内で処分する場合、解体した残がいの保管場所をどうするかという問題もあって、なかなか進まないとう現状があり、撤去にはまだしばらく時間がかかりそうです」

このような事故の再発は決してあってはならない。この事故の教訓はしっかりとめておく必要はありますが、空港の利用客が、あの忌まわしい事故を思い起こさせる残がいを目にするのは本当に辛いですから、一日も早く撤去して欲しいというのが心情です。以上久田記者でした。