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就任期間は350日、その間4度沖縄を訪れた安倍さん。沖縄とのかかわりを振り返ります。金城記者です。
去年9月、小泉総理の後継として自民党総裁選に当選。安倍内閣が発足しました。
注目された所信表明演説で安倍総理は沖縄に関して、日米再編計画に絡む負担軽減を述べただけでした。
安倍総理「在日米軍の再編については抑止力を維持しつつ、負担を軽減するためであり、沖縄など地元の切実な声によく耳を傾け」
しかし、稲嶺知事との初会談では・・・。
稲嶺知事(当時)「沖縄の負担の軽減なんですが、当面は無理、増加するような傾向にある。例えばパトリオットの問題」
注文をつける稲嶺知事に対して、安倍総理の明確な回答はありませんでした。
安倍総理は高い支持率を背景に、教育基本法や憲法改正に向けた国民投票法など、重要法案を数の力で次々と成立させ、防衛庁を省に格上げさせるなど、タカ派色を前面に打ち出しもしました。
沖縄へは去年の知事選や今年4月の参議院補選の際に応援に訪れました。しかし・・・。
伊吹文明文部科学大臣「全ての集団自決が、すべて軍の命令の下に行われたという記述について、それは必ずしもそうではないんじゃないか」
高校の歴史教科書検定で、沖縄戦の集団自決について、軍の関与が削除されたことが問題に。県民の怒りが渦巻く中、安倍総理は今年6月の慰霊の日に参列しました。
安倍総理「調査審議会が学術的な観点から検討しているということです」
「美しい国」を目指した安倍総理は、その強引な手法が国民・県民の反発に遭い、1年ももたずに総理の座を去ることになったのです。
金城記者「教科書検定問題につながる教育基本法の改正、基地の押し付けとなる日米再編計画などを見ると、沖縄に真剣に向き合った総理だったかは疑問符がつきます」