台風15号が去った後は迷走台風14号が接近しています。強い台風14号は昼過ぎには与那国島を、そして先ほど西表島と石垣島を暴風域に巻き込みながら北上していて間もなく最接近となる見込みです。
強い台風14号は午後５時現在、与那国島の東北東にあって１時間に30キロの速さで北東に進んでいるとみられます。中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル、風速25メートル以上の暴風域は南東側110キロ北西側70キロとなっています。
台風は現在、与那国島付近にあって、まもなく石垣島や西表島に最も接近する見込みで、暴風や高潮などに厳重な警戒が必要です。
暴風・波浪警報が発表されている石垣市では午後から風が強まり、時折、強い雨が降っています。この台風14号の影響で先島地方では島を結ぶ船がほとんど欠航。漁船は先週から出航できず、停泊したままの状態だということです。
また、空の便も石垣空港、与那国空港を発着する便が午後４時から全便欠航となっています。
このあとの台風の動きについて沖縄気象台の有銘功防災気象官に聞きました。
有銘功防災気象官は「強い勢力を維持しながらかなり与那国島に接近して進む見込み。最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートルを予想しています」と話します。
一度は南シナ海に抜けたのが戻ってきたことについては「ちょうど高気圧と高気圧の間で東シナ海が谷間になっていまして、台風はそこを進んでいる状況。夏場はよくある。上空の風が弱かったり、太平洋高気圧でブロックされますと台風は迷走することが多い」と話します。
そして今後の防災情報については「高波に厳重に警戒していただきたいと思います。多いところで200ミリ、局地的には１時間に50ミリも予想されますので、大雨にも警戒が必要になっていきます」と話していました。