県内63校の球児達が夏の甲子園をめざし、土曜日に開幕した高校野球沖縄大会。1回戦の熱戦が、大会2日目のきのうも球児達のドラマがありました。北谷球場で行われた第1試合、北中城対美里。両チームは、去年秋の2回戦でも対戦するなど、今の3年生のメンバーが、過去3度激突し、3度とも軍配は美里にあがっていて、今回が4度目、そして高校最後の因縁の対決でした。
何としても勝ちたい北中城の前に立ちはだかったのは大会注目のバッター、身長182センチ、体重100キロの巨漢!4番、仲宗根康二。打の柱仲宗根は3回の守りでも華麗な守備を披露します!3回北中城の攻め ダブルプレー!このプレーで気持ちも乗った仲宗根、続く3回ウラの攻めでは2アウトからランナーを一人置いて北中城のエース仲宗根の初球を叩きます!
仲宗根康二「しっかり上から叩いてつなごうという思いが強かった」主砲の攻守にわたる活躍で美里が先制!このまま主導権を握るかと思われました・・・しかし
北中城田原監督「我慢して粘って向こうがチョットミスするとか、そこにに入り込めれば勝機が来る」
チャンスは5回にやってきます。北中城は、ランナーを一人置いて9番、2年生、砂川瑠河のレフト前へのタイムリー!さらにレフトがボールを後ろにそらしている間に砂川が俊足を飛ばし一気にホームイン!北中城が逆転に成功すると、この回一気に3点をもぎ取って試合の主導権を奪い返します!
その後美里も1点を返し、3対2と北中城リードで迎えた8回攻める美里、先頭バッターは仲宗根康二。フルカウントからフォアボールを選ぶと、ランナー仲宗根に代走が出ます。代走が出るということは、次の打席には立てないということ勝負をかけた美里、
しかし、セカンドまでランナーを送ったものの最後は北中城の守備の前にダブルプレー。9回にも北中城は4点を追加し、7対2と、その差を広げ、迎えた最終回。美里の攻撃は。2アウトからの連続ヒットでランナー、一塁三塁!バッターは3番儀間!打つ!執念の打球は左中間を引き裂くタイムリー3ベース!美里が2点を返します。
続く4番には・・・ 仲宗根ではなく背番号15番をつけた山口。仲宗根はベンチで仲間に声援を送ります。
仲宗根康二「野球は最後までわからないので絶対逆転するという思いしかなかったので諦めずに声をかけました」
最後の場面、ピッチャーライナーで試合終了。仲宗根康二「美里の野球はできなかったけど、自信を持ちたいと思います」
セルラースタジアムの第2試合豊見城対真和志は3対0と豊見城リードで迎えた最終回にドラマが待っていました。2アウトまで追い詰め勝利を確信したはずの豊見城が突如守備の乱れもあって満塁のピンチを招き、浮き足立ちます。動揺したピッチャーが続くバッターに。デッドボール。試合の流れは、真和志に傾きかけますが。。 冷や汗をかきながらも逃げ切った豊見城、1回戦突破です。
糸満応援団・豊見城南応援団!!両チームのスタンドからの熱いエールが送られる中春の大会初戦で敗れた糸満が、この夏、最初の戦いに挑みました。初回、糸満はヒットと送りバントでチャンスを作ると3番玉城彪真(ヒュウマ)がサードの左を抜くタイムリー!あっさり1点をもぎ取ると、一人倒れて、打席には1年生で唯一レギュラーに入った新垣僚麻!打つ!1年生で5番の活躍がチームを後押しします。6回には相手のミスも重なり追加点を挙げた糸満5対0で夏一勝です!
糸満・金城章斗主将「試合に勝つことの難しさを春で痛感したのでこの夏は1試合でも多く長く試合できるように勝っていきたいと思います」
初戦から熱戦を繰り広げる夏の沖縄大会。土曜日、延長15回再試合となった久米島対北谷の再試合は今週金曜日の9時から北谷公園野球場で行われます!