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63年前のきょう10月10日、沖縄はアメリカ軍の激しい空襲を受けました。那覇市の9割が焼け落ちたあの記憶を風化させたくないと那覇市首里の喫茶店で「10・10空襲」の資料展が開かれています。
戦後、恒久平和を願って復活した那覇大綱引き。店の入り口に展示されているのは毎年10月10日に開かれた大綱引きの写真です。
この資料展は、人々が改めて平和への思いを深くした「10・10空襲」の記憶を風化させたくないと霜鳥美也子さんが企画しました。
霜鳥さんは7年前にアメリカ公文書館に自ら出向いてこれらの資料を入手し、この8年、毎年資料展を開いてきました。那覇市の9割を焼き尽くし、翌年の1945年には沖縄戦に突入していったあの悲惨な時代の記憶がこのままでは消えて無くなってしまうと危機感を抱いています。
霜鳥さんは「何でもない一日を毎日普通に迎えている気がしているが、(その平穏が)いつか脅かされるかも知れない。その恐ろしさを写真を通して見てほしい」と話しています。
資料展は10月31日まで開かれ、期間中は体験者の証言ビデオも上映する予定です。