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めざせ甲子園、8校目は、きのうの抽選会で大会初日の第2試合、同じ離島の宮古工業と対戦することが決まった八重山高校です。

去年は“常に笑顔の野球”「常笑野球」をテーマにとにかく明るいチームでしたが、今年は一変しました。そのわけと、チームの主砲に注目です。

県立八重山高校。豊な自然に育まれた八重山ナイン。

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今年1月に行われた県内野球部対抗の競技力大会で八重山は個人の部④部門で上位20位までに実に9人もの選手が名を連ねた。その身体能力の高さは、夏の頂点を狙う重要な要素だ・・・。

ところが、自慢の身体能力も、春の大会では生かせず初戦敗退。悔しい結果に終わった・・・。

仲里真澄監督「自分達はできるんじゃないか。県の1回戦なんかでは、絶対に負けないんじゃないか。そういうところが見えたのが春の大会でした」

小底卓嗣主将「春の大会で十分個人個人の野球では絶対に勝てないというのを痛いほどわかったので」

「自信」が・・・「過信」になっていた・・・。春の結果を受けたチームは生まれ変わる。それは、これまでのチームカラーの180度転換だった。去年チームは「常笑野球」をテーマに掲げ、辛い練習も厳しい試合も笑顔で乗り切った。しかし今年は・・・

友利青海副主将円陣「オンとオフしっかり使い分けてできるように、最初から最後まで気を抜かずに。」 

仲里真澄監督「お前がこんなやったら締まらなくなるだろう練習が!死ぬきでとれ!」「常笑」のチームから笑顔が消えた・・・。

友利青海・副主将「去年の常笑野球とは変えて、厳しさを求めてやってきました」

小底卓嗣主将「去年の先輩方とは違ってチームカラーというのは“一生懸命、がむしゃらに”やることで、練習の中では、常日頃から笑顔を無くそうというふうに決めていて」

しかしそれは決して「常笑野球」の否定ではない。自分たちの時代にあった八重山ナインの挑戦だった。

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友利青海・副主将「厳しいことが増えてきた分、野球に対する思いというのも上がるというか」「野球の違った意味で楽しさがまた見えてきて良いと思います」

厳しさの中から自分を見つめ、仲間とともに戦う。そんなチームを勝利に導く頼れる4番がいた。

「まだ声出るぞ!後ろの人、声出していこう!」八重山の要。キャッチャーで4番の又吉智生。競技力大会打撃部門で10年ぶりに県の記録を塗り替えた。県内ナンバーワンのパワーヒッターだ!その強靭なパワーには、秘密があった。それは・・・。

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又吉智生「棚原)その力の源は?又吉)牛・・・。」「牛を養っています」実は又吉くんの故郷は、石垣島からおよそ17キロの離島「黒島」

年に一度、牛一頭が抽選であたる「黒島牛まつり」は有名。牛の数が人口のおよそ10倍もいて、ここで育てられた子牛は神戸牛や松坂牛などのブランド牛になっていくことで知られている。この島で、又吉君の実家は牛200頭以上を飼育している畜産家なのだ

又吉智生「棚原)小さい頃からじゃあ食卓に並ぶのは牛ばかり・・・。又吉)だいたい・・・。棚原)やっぱり。」

又吉智生「(自宅の)冷凍庫を開ければ、ほぼ牛という感じですね。」棚原)そうなの!?」「(僕の体を作っているのは)ほぼ牛じゃないかな・・(笑)」「自分の原点っていったら黒島にあると思うので。」

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中学の頃から家の手伝いをする中で、自然に強い体が鍛えられたという又吉君。高校通算26本のホームランは黒島が作り上げた力だ。

「元気出していこう!元気出して、まだ出るぞ!元気出して!ヨッシャー」牛が育んだ力と、進化した常笑野球で八重山が夏のてっぺんをめざす!

美崎直聖投手「笑顔の中にも厳しさというのをモットーにしています」友利青海・副主将「一番長い最高の仲間で、一番最後まで戦っていきたいと思います」

小底卓嗣主将「今まで野球をやってきた中で」「本当に3年間、一生懸命毎日、甲子園をめざしてやってきたので」「本当に頂点めざしてやっていきたいです」

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大濱長壱朗投手「やっぱり優勝、夏てっぺん取りたいです」

又吉智生「悔いのないように、終わって遣り残したことがないって言えるくらい今を一生懸命がむしゃらに泥臭くやって、夏では頂点とって、このチームメイトで全員で甲子園に行きたいです」

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ラスト全員集合「この夏、一番長い夏!頂点とるぞ〜〜!オ〜〜!」

めざせ甲子園、明日は球陽高校です。


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