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過疎化で常に学校の存続が課題となっていた宮古島市の離島大神島の中学校は今年、創立50周年を迎えています。きのう、その大神中学校で運動会が開催されました。生徒はたった一人です。
島の周囲がわずか2.8キロメートルの大神島。人口はわずか30人あまりの島です。しかし、きのうは50周年を迎えた島の学校を盛り上げようと、臨時便を出すほど関係者が詰め掛けました。
唯一の在校生を先頭に入場してきたのは島のお年寄りたち。毎年、運動会は島の住人全員参加で支えてきました。
根間勇輔くん(中2)「今年は生徒一人の運動会でどうなるんだろうと思っていましたが、先生たちと力をあわせて準備をしてきました」
勇輔君はおばあちゃんの家から学校に通っています。今年、卒業した姉と共に、平良の学校に移ることも考えましたが、50周年を迎えたいという島の思いを優先した形です。
勇輔の父「1年間我慢してくれと勇輔と約束していた。今度はもう勇輔の気持ちを優先させないと」
廃校の危機が迫っている事実を吹き飛ばすかのように大いに盛り上がった運動会。隣の池間中、狩俣中の生徒たちも加勢して、いつもは静かな校庭が300人の大歓声に包まれていました。