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ことし2007年4月に43年ぶりに実施された全国学力・学習状況調査の結果が発表されました。

全国一斉学力調査は、県内では小学6年生・約1万6000人と中学3年生・1万5700人余りを対象に4月に実施されました。教科は国語と算数・数学で、それぞれ「知識に関する問題」とそれを「活用する問題」の2種類の問題を解きました。

その結果、県内の小中学生の平均正答率は全国平均に比べ、5ポイントから14ポイントも低いことが分かりました。県では1988年から学力向上の目標を掲げてきましたが、まだまだ不十分な実態が明らかとなっています。

また、同時に行われた学習環境などの質問調査結果では、読書好きな児童の割合が全国に比べ高いことや、将来の夢や目標をもつ児童生徒の割合も高い結果となっています。

教科に関する結果について、県は深刻なものと受け止め、検証改善委員会を設置するなど、学力向上のための取り組みを強化するとしています。一方、読書が好きと答えたこどもたちや夢や目標がある子どもたちの割合が高いのは喜ばしいことです。

ただ、この全国学力調査は障害のある児童を集計から外したり、点数アップのため学校ぐるみで不正を行ったなどの事例も本土では報告されていて、調査の必要性を巡って意見が分かれています。いずれにしても主体は子どもたちであるべきで、今後も議論を重ねる必要がありそうです。