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ベトナム戦争での体験を世界中で語る活動をしている元海兵隊員の講演会が23日夜、那覇市で開かれました。
18歳で海兵隊員となったアレン・ネルソンさんは、沖縄のキャンプハンセンに駐留し、ベトナム戦争にも1年あまり参加しました。
講演の中でネルソンさんは戦争中、ジャングルの壕に1人で隠れていた女性の出産に居合わせ、赤ちゃんを両手で受け止めた体験を説明し、「その時に初めてベトナム人も同じ人間だと分かった」と語りました。
そして、その瞬間から多くの人間を殺した罪の意識に苛まれ、帰国後、精神的なストレス障害の治療に18年間もかかったことを明かしました。
ネルソンさんは戦争放棄を謳った憲法9条を捨ててはならないと訴え、戦争がもたらすものは悲しみと憎しみの連鎖だけだと繰り返していました。