夏の高校野球県予選の前哨戦となる県春季高校野球はついにきょうが決勝戦!夏のシード4校となるベスト4がきのう準決勝で激突、きょうの決勝戦と合わせてどうぞ!
準決勝第1試合は、浦添工業対興南。試合は両チーム、一歩も譲らない緊迫した展開となります。勝てば、春季大会、初の決勝進出がかかる浦添工業は、エース・久手堅一樹が3回まで毎回ランナーを背負いながらも要所を締める好投を見せます。
そのピッチングが冴えたのは4回、4人の打者を相手にわずか9球で抑えると、さらに続く5回は8球で、興南打線を三者凡退に討ち取ります。
しかし、対する、興南も負けてはいません。浦添工業打線の前に、新2年生の花城凪都が立ちはだかりました。5回まで、花城が許したヒットはわずかに2本。低めにボールを集めるピッチングの前に、浦添工業打線は凡打の山を築きます。
均衡が破れたのは6回、興南は2アウトから満塁のチャンスをつかむと、打席には今大会、当たっている下位打線!8番・大城公司!大城のタイムリーで興南が先制すると、続く9番、キャプテンの喜久山!
喜久山義仁主将「次の1点が入ったほうに試合の流れが来ると思っていたので、強気で打席に入りました」
8番、9番と2者連続タイムリーが決勝点になり、興南が6年ぶり(10度目)の決勝に名乗りを上げます。
準決勝、第2試合は沖縄尚学対沖縄水産。この試合、先攻めの沖尚が沖水のエース平良拓也の立ち上がりを攻めました。
初回に大量5点を奪った沖尚が、試合の主導権を握るとヒット13本、毎回得点の猛攻で、5回コールドの圧勝!10年ぶりの春の決勝進出です。
春の頂点は、共に甲子園優勝を経験した名門私立校対決、興南対沖尚。
試合3回に動きます。3回表、沖尚は7番・原国がライト前ヒットで出塁すると、きっちりランナーを進めてチャンスを広げると、繋がる打線は続く1番・諸見里匠。一塁三塁!沖尚先制点の場面を作ります。ここで、打席には2番・知念佑哉!これがセンター前へのタイムリーとなり、沖尚が1点を奪います!
しかし、興南も5回、沖尚のミスも重なり、一塁二塁とランナーをためますが・・・後が続かず、チャンスを生かせません。
一方、あと1点が欲しい沖尚、5回にはエース山田!
山田義貴投手「甘いボールが来たら狙うって決めてた」
山田が一気にサードを落とすと、1アウトの後、続く9番・キャプテンの上原勇人!沖尚が貴重な追加点を上げ、ゲームの流れを引き寄せます!
最後まで、試合の流れを渡さなかった沖縄尚学が勝って、14年ぶり7度目の春の頂点に立ちました!
山田投手「優勝したことを自信に、九州大会でも自分たちの力、全員野球で戦ってがんばっていきたいと思います」
上原勇人主将「この優勝は夏に向けての通過点なので、自分たちの反省点を克服して、夏も優勝できるようにやっていきます」
なお、この春の大会の結果、夏の県大会シードは、第1シードが沖尚、第2シードが興南、第3シードは浦添工業、第4シード沖縄水産の4校を軸に熱戦を展開するこになります。